Ⅰ. 背景、経緯

書店を、メーカーとエンドユーザーがつながる場所へ

 書店店頭に新たな価値をプラスする文具・雑貨。今でこそ書店の定番アイテムですが、日販は書店での文具・雑貨の販売が一般的になる前から、その親和性の高さと需要の高さに着目し、取り扱いを拡大させてきました。
 1985年、出版物以外のアイテムを扱う専門部署として商品開発部(現・文具雑貨商品本部)が立ち上がって以来、オリジナル商品の開発から文具好きのユーザーに向けたイベント開催まで、さまざまな形で文具の魅力を発信してきました。
 そして2022年4月には、グループ会社の中三エス・ティより文具のメーカー仕入機能および書店ルートの販売事業を承継。書店を起点に、メーカーとエンドユーザーをつなぐための体制をさらに強化させました。文具だけでなく、ユーザーのニーズが高い生活雑貨などのアイテムも、幅広く取り扱っています。

(写真左:リブロ イオンタウン守谷店様、右:SASYU 鎌田店様)

Ⅱ. 実施内容と結果

魅力ある売場の維持のために

 書店の立地やメインの客層、また時期や季節によっても、ラインナップすべき文具・雑貨は変わってきます。そうした特性をふまえ、書店が最適な売場を維持できるように、日販では文具・雑貨の営業担当者向けに独自のエデュケーションシステムを導入しています。
 現場での実地研修・トレーニングや理解度テストを実施し、各自の習熟度に合わせて営業レベルを評価。営業担当者一人ひとりが、担当する書店の魅力向上に寄与するべく、売場のサポートに必要なアクションを学んでいます。