ONE ECO PROJECTのメッセージを伝えるイベントを幕張 蔦屋書店にて開催
出版業界のエコ活動を発信する「ONE ECO PROJECT」が、2023年11月17日(金)~12月18日(月)に幕張蔦屋書店でイベントを開催しました。
| ONE ECO PROJECTについて
「ONE ECO PROJECT」は、出版業界ならではのコンテンツやキャラクターの魅力を通して、楽しみながらエコ活動に参加していただくことを目的に、2022年4月に日販が立ち上げたプロジェクトです。
地球にやさしい素材を使用したプロダクトを企画・開発し、「ONE ECO PROJECT」賛同書店で販売するほか、イベントにも精力的に出展し、多くの生活者の皆様にエコ活動のきっかけを提供しています。また、社会課題解決に取り組む企業・団体と連携した企画も実施しています。
| 第一弾プロダクト「本袋」
絵本やコミック、小説、雑誌などの魅力的なデザインやキャラクターが描かれたエコバッグです。毎月多彩なタイトルの絵柄が登場し、お気に入りを選ぶことが地球に優しい選択になります。
2022年4月発売の「本袋」に続き、2023年9月にはデザイン・サイズなどを一新した「本袋(大)」が登場。両シリーズ合わせての累計販売枚数は20万枚を超えました(2023年12月現在)。
また、本製品の売上金の一部は、環境保全団体OWSへ寄付されます。
| 第二弾プロダクト「地球にやさしい 本好きのためのブックカバー」
リサイクルで回収された衣類や、縫製品の製造過程で排出される端切れや端材などの繊維廃棄物から生まれる素材「グリーンアップサイクル®シート」を使用。ごみの削減や、商品の原料を廃棄せずに循環活用するサーキュラーエコノミーの実現にも貢献することができます。
※「グリーンアップサイクル®」はシナジーメディア株式会社の登録商標です。
| 幕張 蔦屋書店でアップサイクルブランドのPOP-UPと廃材を活用したワークショップを開催
「ONE ECO PROJECT」の活動をより広く発信していくために、賛同書店の店頭で実施可能なメニューを新たに開始しました。
その第一弾が、2023年11月に幕張 蔦屋書店で実施した、アップサイクルブランド「I was a Sari」のPOP-UPと、出張図工室「chokipetasu」のワークショップです。幕張 蔦屋書店は「ONE ECO PROJECT」の思いを発信する「メッセージ ショップ」として、当プロジェクトに賛同している書店の一つです。
幕張 蔦屋書店の「本袋」売場展開
①「I was a Sari」POP-UP
「I was a Sari」は、エシカリージャパン合同会社(代表:中川 雅里名)が輸入・販売・企画を行う、インドの伝統衣装「サリー」から生まれた個性豊かなアップサイクルブランドです。
現地で着られなくなってしまった「サリー」を素材に、製品からパッケージまで、できるだけ環境にやさしいものにこだわっています。
また、インドのスラムに住む女性たちの生活向上のため、多くの雇用を創出し、定期的な収入以外にも医療や英語のトレーニング、経済的なサポートを提供しています。
公式サイト:https://ethically.theshop.jp/
今回のPOP UPでは、色鮮やかなサリーの布を使ったバッグやノート、ヘアバンド、メッセージカードなどを販売。華やかな見た目とソーシャルインパクトを両立するアイテムを展開・販売することによって、お客様に“選ぶ楽しみ”とともに、エシカルでエコなライフスタイルを店頭から発信しました。
②「chokipetasu」ワークショップ
カタチにすることを目指さない、出張図工室「chokipetasu」とは、中庄株式会社(代表取締役社長:中村 真一)とアトリエヤマダ(代表取締役社長・アーティスト:山田 龍太)がタッグを組むことで可能性を広げるアートプロジェクトです。
天明3(1783)年創業の紙屋・中庄株式会社が取り揃えた豊富な種類の紙、カラフルで楽しい道具、企業からご提供いただいた珍しい端材がたくさん。この図工室では名前の通り、手を動かしながら素材を切ったり(チョキ)、貼ったり(ペタ)、そこに自由な発想やアイデアをプラス(タス)することで、ウェブやSNSでは見つけられない、自由でワクワクする「自分だけのカタチ」をつくり出します。
公式サイト:http://chokipetasu.com/
出張図工室「chokipetasu」のワークショップでは、参加される子どもたちに、モノづくりの過程で生み出された端材で自由に制作を楽しんでもらうことで、エコやリサイクルに触れるきっかけをご提案しました。
また、ワークショップで使う端材の1つとして、日販の出版輸送で使用した「PPバンド」を提供しました。日販はこの「PPバンド」をはじめとする梱包資材に、再資源化された素材を配合したものを使用しています。今後も引き続き、資源の循環活用と、CO2排出量の削減に取り組んでまいります。
| 書店様の声
「I was a sari」の商品は見た目も華やかで、多くのお客様が足を止めて見てくださっています。サリーの生地は上質な肌触りで、直接触れることでその魅力を伝え、文化を知るきっかけに繋げることができたと思います。
また「chokipetasu」のワークショップも多くの親子連れのお客様が「何やってるの?」という感じで興味を持ってくださり、「楽しかった」「またやってください」といった声も多く寄せられました。「これは何でできているの?」「どうやって使うの?」という素朴な疑問から、真剣な眼差しで話に聞き入るお子さまたちの姿が印象的でした。
どちらの企画も、誰でも気軽に立ち寄れるリアル書店の中からメッセージを発信できたことが、一番の成果と感じています。今後も積極的に取り組んでいきたいです。
(幕張 蔦屋書店 伊藤 充彦さん)
| 担当者の声
「ONE ECO PROJECT」ではこれまで、自社で開発したプロダクトの販売やイベントへの出店などを中心に行ってきました。今後は、他業種・他業界とコラボレーションした取り組みを積極的に行い、書店店頭から発信していくことで、当プロジェクトを拡大していきたいと考えています。
今回はその取り組みの一環として、各企業様と、メッセージ ショップである幕張 蔦屋書店様のご協力のもと、POP UPやワークショップの開催が実現しました。
“エコ”や”エシカル”というワードは、ハードルの高いイメージを持たれることもありますが、「気に入って購入したアイテムが実はエシカルに繋がっていること」、「ワクワクしながら創作をした素材に廃材が使われていること」、そういった何気ない行動を通じて、お客様にエコやエシカルについて触れるきっかけを提案していきたいと考えています。
今後も「ONE ECO PROJECT」を通じて、生活者に対してエコ活動に取り組むきっかけづくりをしながら、賛同書店様の集客につながる催事やイベントを開催していくことにも、取り組んでまいります。
(日本出版販売株式会社 文具雑貨商品本部 文具雑貨MD課 村岸 優里奈)