Ⅰ. 「ほんたす」とは

 昨今、人件費と賃料によって経営が圧迫され、全国的に書店軒数が減少している傾向があります。人々の生活動線上から本とのリアルなタッチポイントがなくなることによって、本との出会いや読書の機会が失われ、ひいては読書習慣が失われてしまうことにつながります。
 この状況に対し日販は、持続可能な書店モデルとして完全無人書店「ほんたす ためいけ 溜池山王メトロピア店」を2023年9月にオープンしました。その後、完全無人営業のノウハウを発展させ、2024年9月にリニューアルオープンした「あゆみBOOKS杉並店 supported by ほんたす」では、有人・無人のハイブリッド型営業を実現しています。
 現在は、完全無人書店やハイブリッド型営業で確率したノウハウを店舗運営を省力化させるソリューションとして、書店を中心とした小売店向けに提供しています。<完全無人化><有人・無人のハイブリッド化><有人運営時間の省人化><24時間営業化>など、希望する運営形態や規模・予算など店舗ごとのニーズに応じて、「入店管理システム」「無人接客ツール」「遠隔接客サービス」「警備・設備制御」など、複数あるメニューを自由に組み合わせて導入いただけます。
 日販は、人件費の高騰や後継者不足といった書店および小売店が抱える課題に対するソリューションの一つとして「ほんたす」を提案することで、書店および小売店経営の持続性向上に貢献していきます。

Ⅱ. 「ほんたす」店舗情報

 「ほんたす」を導入した書店は、遠隔接客システムをはじめとするテクノロジーの活用によって、無人時間でも安心かつストレスフリーな顧客体験を提供します。
 LINEを活用した入退店管理、店内からの緊急のお問い合わせには、ほんたすサポートセンターが遠隔で対応し、完全非対面でのセキュリティ管理を行います。 また、警備会社とも連携し、防犯・防災対策を行っています。さらに、複数のキャッシュレス決済に対応しているので、スマートにお買い物を楽しめます。コスト削減だけでなく、新たな読書需要の獲得を目指し、「ふらっと、サクッと、旬を手に」というコンセプトのもと、1分でトレンドが分かり「最旬」を手に取れる売場づくりや、LINEアンケートを利用した顧客参加型の売場づくりも行っています。

画像提供:丹⻘社 撮影:PIPS

【完全無人書店】ほんたす ためいけ 溜池山王メトロピア店

オープン日:2023年9月26日
住所:東京都千代田区永田町2-11-1 
   東京メトロ溜池山王駅構内(地上出口8番付近)
営業時間:平日7:00~22:00、土日祝10:00~20:00(終日無人営業)

画像提供:丹青社  撮影:PIPS

【完全無人書店】ほんたすしんこうべ

オープン日:2025年6月26日
住所:兵庫県神戸市中央区加納町1丁目 新神戸駅構内
営業時間:7:00~23:00(終日無人営業)

画像提供:丹青社  撮影:林 巧

店舗運営省力化ソリューション「ほんたす」導入店の一覧は、ほんたすHPの「NEWS お知らせ」へ随時掲載いたします。


Ⅲ. 「ほんたす」導入店の実績

 「ほんたす」導入店舗において、2025年9月時点で無人運営に起因する店内でのトラブルゼロ、万引きによる商品のロスゼロを実現し、無人運営のノウハウを培っています。また、有人時間の省力化における店舗オペレーションについても構築を進めています。LINE会員証を使用する入店管理システムの浸透も進み、「ほんたす」ソリューション導入店舗の合計会員数は28,000人(2025年9月時点)を突破しました。