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王子流通センターでトラック予約受付システム「MOVO Berth」を導入9割以上の車両で待機時間の短縮効果

 日本出版販売株式会社(代表取締役社長:奥村 景二、略称:日販)は、日販グループを挙げて推進するESGの取り組みの一環として、トラック輸送の物流効率化に取り組んでいます。2022年1月より、当社の物流拠点である王子流通センター内の注文品搬入用トラック発着バースにおいて、株式会社Hacobu(代表取締役社長CEO:佐々木 太郎)の予約受付システム「MOVO Berth(ムーボ・バース)」を導入しました。導入から3か月が経過し、ドライバーの待機時間短縮に効力が発揮されましたのでご報告いたします。

 トラックドライバーの長時間労働は社会的な問題となっております。この長時間労働の一因になっているのが、トラックがセンターに入場してから積み込みや荷下ろしといった作業を開始するまでの待機時間です。当社王子流通センターには、毎日300台以上のトラックが入場しています。特に注文品搬入用トラックは、平均1時間以上の待機時間が発生しており、ドライバーに負担を強いる状況となっていました。持続可能な出版流通を実現するためにも、ドライバーの労働環境改善は急務であり、この状況を打破するため、注文品搬入用トラックバースでの「MOVO Berth」導入に至りました。

 本システム導入により、トラックの入場時間を事前に予約することが可能となり、順番待ちのための待機が不要となりました。その結果、9割以上の車両で待機時間を30分以内に短縮することができました。運送会社様の協力により稼働当初より高い効果を発揮し、「待機時間が削減された」「前後の配送業務が効率化された」と評価をいただいております。今後は新刊搬入用バースや出荷用バース、他拠点での導入拡大を検討し、ドライバーのさらなる負担軽減を目指します。
 また待機時間の削減はアイドリングによる燃料消費の削減にも繋がることから、年間最大8トン(待機時間中常にアイドリングしていたと仮定した場合)のCO2排出量の削減が見込まれます。

「MOVO Berth」導入前                 導入後
      

「MOVO Berth(ムーボ・バース)」 https://movo.co.jp/berth_management

<日販グループのESG>
 日販グループは、「“やさしいみらい”を新たな文化に」をスローガンに、持続可能な社会の実現に向けて、E(環境)・S(社会)・G(ガバナンス)を重視した経営により、サステナブルな事業活動に取り組んでいます。
 そのなかで日販は、将来にわたって持続可能な出版流通を構築するための取り組みとして、出版流通改革を掲げています。業界の維持・発展のため、サステナブルな社会の実現のため、今後も出版流通における労働環境改善とCO2排出量削減に取り組んでまいります。
 取り組みの詳細は、「ESGレポート2021」よりご確認ください。

■取材に関するお問い合わせ
日本出版販売株式会社 社長室広報課 担当:吉野、金川
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