• 地域社会への貢献

「本と遊ぼうこどもワールド2023仙台 第42回優良児童図書展示会」開催

 日販は「本と遊ぼうこどもワールド2023 第42回優良児童図書展示会」を、7月15日(土)~7月17日(月・祝)の3日間、仙台で開催しました。同展示会は1978年11月に京都市で初めて開催して以来、翌年から全国各地で毎年夏期に開催しています。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、2020年から2022年までは実施を見合わせていましたが、今年、4年ぶりに開催いたしました。3日間で約7,000名が来場し、多くの児童書との出会いを生み出した仙台の展示会担当者に、実現までのストーリーや込めた想いを聞きました。 

│子どもたちに夏休みの思い出を 

 児童図書展示会では、赤ちゃん絵本・ファーストブック、読み聞かせ本、知育絵本、仕掛け絵本、児童文学、図鑑など、 幅広いジャンルの児童書約10,000冊を会場に展示します。誰でも自由に読むことができるのはもちろん、 気に入った本はその場で購入することも可能です。子どもたちに本と出会ってほしい、読書の素晴らしさを理解し、習慣にしてほしいという想いで、日本児童図書出版協会協賛のもと開催しています。

 児童図書展示会には長い歴史があり、これまで全国各地の子どもたちと児童書との出会いを多く生み出してきました。京都での初開催の翌年、日販創立30周年の節目を迎えた1979年は全国巡回展示を行い、名古屋会場を皮切りに、福岡、仙台、札幌と実施しました。以降、児童図書展示会は夏休み期間に全国各地で毎年開催しています。

▲名古屋会場を皮切りに全国を巡回(1979年)

│本を好きになるきっかけをつくりたい 

 2023年、仙台で開催した児童図書展示会では、子どもたちに夏休みの思い出として楽しんでもらえるよう、イベントをはじめ、各会場で様々な企画を行いました。当日は、10,000冊の児童書を展示するとともに、コーナーを設け、本を手に取りやすくする仕掛けをつくりました。86万人のママ・パパが選んだ 「本当に読んでほしい絵本」を年齢別に陳列する「いくつのえほん」のコーナーや、人気絵本作家 ヨシタケシンスケさんのフェアなど、たくさんの優良図書の中から、お気に入りの一冊を見つけてもらえるような展示を行いました。

 また、展示と合わせ、日替わりのイベントも実施しました。『兄ちゃんは戦国武将!』の作者 佐々木ひとみさんと、本作のモデルになった 【奥州・仙台おもてなし集団 伊達武将隊】伊達政宗様によるトークショー、みちのく妖怪ツアーお話し会、長谷川義史さんの絵本ライブという豪華ラインナップで、児童図書展示会を盛り上げました。

 そのほか、期間中は、宮西達也さん『おまえうまそうだな』の「ティラノサウルス」、 寺村輝夫さん『ぼくは王さま』の「王さま」の着ぐるみや、『ぐりとぐら』のフォトスポットも会場に登場。イベントを入口に、本に興味を持ってくれる子どもたちが増えることを願って、体験型のイベントを企画しました。また、4年ぶりの開催ということで、「子どもたちにコロナ禍でできなくなってしまった体験を提供したい」という想いもあったため、当日笑顔で楽しんでいる子どもたちの姿を見たときには、とても嬉しくなりました。

│本と出会う機会をつくり、広げていく

 7月15日から3日間にわたって開催した当イベントには、約7,000名が参加し、1,000冊以上の本が購入されました。実際の参加者からは「様々な年齢に合った本が表紙が見える形で並べてあったため、本を選びやすかった」、「子どもが夢中になってイベントに参加していた」といった声から、「子どもも大人も新たな本との出会いがあり、まだまだ紙の本も捨てたものではないと感じ、嬉しくなりました。是非またこのような本のイベントを開いていただきたい」という感想もありました。

 今回のイベントコンセプトは「子どもたちの“ミライ”を楽しく、豊かに」。子どもたちが児童書と触れあうことを通じて、豊かな心を育み、笑顔の輪が広がることで、仙台市がもっともっと楽しく豊かな街になっていくと信念をもって取り組みました。

 その結果、イベントは多くの方に喜んでいただき、わたしたちが想像している以上に、本と触れる機会が減っていたことを実感しました。このイベントをきっかけに、わたしたち自身も、本に興味を持ってもらうための仕掛けづくりに、より一層使命感を持って取り組む必要があると感じています。そして、この取り組みをはじめ、仙台だけでなく、全国各地に本と出会う機会を広げていきたいです。