月間ベストセラー（2019年11月）

●11月のランキングはこちら●

●総合●『反日種族主義』健闘も及ばず。年賀状素材集・家計簿が上位を独占！

　年末商戦が始まり、年賀状素材集・家計簿といった年末商品が勢いを見せている。上位20位中8作が年賀状・家計簿関連作品という占有率は昨年同時期とほぼ変わらないものの、ここまで上位を占めるのは非常に珍しいこと。定番品、低単価品が好調に動いている。
　一般文芸ジャンルでは『反日種族主義』が勢いを見せた。発売から間もないものの毎週のように重版が決まっており、勢いが衰える気配はない。ラグビー熱さめやらぬ中、感動を再体験できる総集編としては『Number PLUS 完全保存版 ラグビーW杯2019 桜の証言』がランクインしてきた。ラグビー日本代表チームは、様々な場で今年の顔に選ばれており、年末年始さらなる露出が期待できる。発売と同時に大ブレイクした『DVDでよくわかる！120歳まで生きるロングブレス』は今後重版が予定されており、今後も売上拡大の見込み。大ブームなるか？

●文庫●「十二国記」シリーズの勢い衰えず。映画化作品の原作が好調に推移

10月のランキングに続き「十二国記」シリーズが上位を独占した。

映画化作品の原作である『マチネの終わりに』と『屍人荘の殺人』が好調に推移しランクインした。『マチネの終わりに』は公開日の11月1日をピークに11月上旬に非常に良く動いた。
『屍人荘の殺人』はいったん順位を下げたが、12月13日が映画公開日のため、ここから勢いを盛りかえしてくるとみられる。

●コミック●『キングダム』最新刊が圧倒的な勢いを見せ首位を奪還！

10月はジャンプコミックスが上位10位を独占という結果になったが、11月は新刊が首位争いを繰り広げる月となった。混戦を制したのは『キングダム』。『キングダム』は40代男性を中心に広い世代の読者の支持を受けている。
『鬼滅の刃』は10月に発売された17巻こそ順位を下げたものの、既刊が書店に入荷するたびに売上をあげ、全巻がランクアップした。12月に新刊18巻が発売になるためブームが再燃しそうだ。

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