月間ベストセラー（2020年3月）

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●総合●子ども向けタイトルが急上昇！巣ごもり影響を受け時短レシピが大躍進

　第1位となったのはライトノベルの『オーバーロード』最新刊。第2位、第3位には『鬼滅の刃』の小説版が引き続きランクインし、強さを見せている。
　新型コロナウイルス対策での一斉休校以降、学習参考書が好調に動いているが上位へのランクインはならず。一方で、家族連れが書店店頭に増えていることで、子ども向けタイトルは全体的に売上を伸ばしてきている。第6位にランクインした『シャーク＆co.』は子どもに大人気のイタリア発の玩具シリーズ第3弾。今シリーズでは全16種類のサメフィギュアがラインアップされている。シリーズを揃えたいというニーズがあることから、一人あたりの平均購入点数が1.9個（WIN＋調べ）と複数買いが多いのが特徴。
　巣ごもり影響を受け、レシピ本も好調に動いた。中でも時短レシピの売上が良くなっている。

●文庫●伊坂幸太郎の殺し屋シリーズ『AX　アックス』が首位を奪取

　1月、2月と佐伯泰英の新刊が首位となる月が続いたが、伊坂幸太郎が連覇を阻んだ。
　既刊では、いずれも3月6日映画公開となった『仮面病棟』、『死の淵を見た男』（「Fukushima 50」のタイトルで映画化）が上位を競っている。
　映画原作では『Red』が映画公開から1か月を経ても依然好調な動きを見せている。
　また『糸』も4月24日公開予定の映画の原作で、日々売上を伸ばしつつある。

●コミック●アニメ放映が待たれる『キングダム』が1位に！

　『キングダム』『僕のヒーローアカデミア』『約束のネバーランド』という人気コミックの最新巻が一挙に発売される中、『キングダム』が第1位となった。『キングダム』は4月5日からTVアニメ第3シリーズの放映がスタート。『約束のネバーランド』は12月に実写映画化が決定しているほか、10月からは第2期となるTVアニメの放映が予定されている。
　『鬼滅の刃』も引き続き大きな売上を見せている。政府からの一斉休校要請以降、第1巻からのまとめ買いが増加しており、続々と新たな読者を獲得している。

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