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シェア型書店「ほんまる 神保町」オープン記念!
今村翔吾氏・佐藤可士和氏によるトークセッションイベントを
4月27日に日販本社「オチャノバ」で開催

 日本出版販売株式会社(代表取締役社長:奥村 景二、略称:日販)の本社7階「オチャノバ」にて、2024年4月27日、シェア型書店「ほんまる 神保町(以下、ほんまる)」のオープンを記念し、今村翔吾氏と佐藤可士和氏によるトークセッションイベントが開催されました。
 本イベントでは、日販が出版取次として参画するシェア型書店「ほんまる」オーナーである直木賞作家の今村翔吾氏と、ロゴおよび店舗デザインをはじめとする「ほんまる」のクリエイティブを担う佐藤可士和氏によって、出版業界の現状やシェア型書店「ほんまる」が目指す未来など、多岐にわたるテーマでトークが繰り広げられ、来場者および配信視聴者からの質疑応答も活発に行われました。

■シェア型書店「ほんまる」とは
 シェア型書店とは、本棚を借りた人(棚主)がおすすめの本、自分で作った本などを棚の中で自由に並べて販売する形態の書店です。シェア型書店「ほんまる」では、個人・法人を問わず、誰でも本棚を借りることができます。
 また、日販は取次として、「ほんまる」に新刊書籍を卸しています。これにより、従来のシェア型書店で主に取り扱われている古書だけでなく、新刊書籍の販売も可能となります。

■トークイベントの様子
 来場者・配信視聴者計100名が集まったトークセッションでは、「ほんまる」開店に至るまでの経緯や思いについて語られました。

書店を増やすためにたどりついたシェア型書店
 今村氏は「書店は一週間に一店舗のペースでまだ減っている。この減少をどこで止めて、書店をどう増やすか。いままで通りでは増えない」「書店を新しく始める際のハードルの高さなど、書店だけの努力ではどうにもできない部分がある」と厳しい現状に触れ、これを解決するひとつの可能性としてシェア型書店にたどりついたといいます。
 「シェア型書店をやろうと思い至ったとき、多くの人に愛されるようなお店にしたいと考え、13枚に及ぶ直筆の手紙を佐藤氏に送った」という今村氏。その想いに佐藤氏が応えたことで、両氏を中心にシェア型書店「ほんまる」のプロジェクトがスタートしました。

棚主や本の購入者も一緒に「ほんまる」を作り上げる
 「街を支えたい、書店を支えたいという想いがある人、本を愛しているファン、それを応援したい企業も入って、みんなで書店を作り上げていくには、シェア型書店が向いている」という今村氏の発言に、来場者が大きくうなずく光景が見受けられました。
 さらに佐藤氏も「こうしたい!という想いやエネルギーがある人から、それが広がるといい」「書店だけでなく棚主や本の購入者も一緒にシェア型書店ほんまるを作り上げよう」と呼びかけると、会場からは多くの賛同の声があがりました。

「ほんまる」が描く未来
 トークセッション後の質疑応答では、来場者からの「棚主同士の交流の場が欲しい」という意見に対し、佐藤氏が「ほんまるがプログラムであり、活動であり、コミュニティになると面白い」と語ると、今村氏も「交流会やイベントを通じての地域支援や、“個人と個人”だけでなく、“個人と法人”、“法人と法人”も交流して成長する展開などを描いている」と応じました。
 棚主の募集には全国各地からの申し込みがあったことを踏まえ、今村氏は「いろんな地域にはまっていくようなカスタマイズが必要」「形は変われど、いずれほんまるが全国の皆様のもとへ届く未来を描いている」という構想とともに、すでに各地から「ほんまる」出店のオファーが届いていることも明らかにしました。

 その後も質疑応答の挙手は止まらず、参加者が今村氏・佐藤氏の想いを体感できるトークセッションは盛況のうちに終了しました。

■Youtubeでトークセッションの様子を配信中
 トークセッションの様子は、今村氏の公式YouTubeアカウント「今村翔吾のまつり旅 ~47都道府県まわりきるまで帰りません~」で配信しております。今村氏・佐藤氏の棚の選書理由や、上記以外の質疑応答などもご視聴いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=zvBDmngpy4Q

■イベント概要
実施日:2024年4月27日(土)14:00~15:30
登壇者:今村翔吾氏・佐藤可士和氏
司会:書店員芸人 カモシダせぶん氏
内容:トークセッション / 質疑応答
場所:日販本社「オチャノバ」

■「ほんまる 神保町」概要
オープン日:2024年4月27日(土)
住所:東京都千代田区神田神保町2丁目23-5 北井ビル1F・B1
営業時間:11:30~19:00 無休(お盆・年末年始を除く)
Xアカウント:ほんまる 神保町 @honmaru_jinbo

■今村翔吾プロフィール

今村翔吾
歴史小説・時代小説家

1984年京都府生まれ。滋賀県在住。ダンスインストラクター、作曲家、守山市埋蔵文化財調査員を経て作家デビュー。2016年「狐の城」で第23回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞を受賞。デビュー作『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組 』(祥伝社文庫)で2018年、第7回歴史時代作家クラブ・文庫書き下ろし新人賞を受賞。

同年、「童神」で第10回角川春樹小説賞を受賞。「童神」は『童の神』と改題し単行本として刊行(角川春樹事務所)。第160回直木賞候補(2018年下半期)にもなった。2020年『八本目の槍』(新潮社)で第41回吉川英治文学新人賞、第8回野村胡堂文学賞受賞。『じんかん』(講談社)で第163回直木賞候補、第11回 山田風太郎賞 受賞。
2021年 『羽州ぼろ鳶組シリーズ』(祥伝社)で第6回吉川英治文庫賞受賞。2022年『塞王の楯』(集英社)で第166回直木三十五賞受賞。

■佐藤可士和プロフィール

佐藤可士和
クリエイティブディレクター/ SAMURAI代表

日本を代表するクリエイターとして、ブランドをアイコニックに体現するクリエイションを幅広い領域で展開する。
主な仕事に、国立新美術館のシンボルマークデザイン、ユニクロのグローバルブランド戦略やふじようちえん、カップヌードルミュージアムのトータルプロデュース等がある。

近年では、日本最大級の最先端物流拠点「日本GLP ALFALINK相模原」のトータルプロデュースによって物流施設の新しい在り方を提示し、社会課題に対してデザインが貢献できることにも注力している。同作品は、ドイツの国際建築デザイン賞ICONIC AWARDS 2023 BEST OF BESTを受賞。

今村翔吾の作品を愛読していたことがきっかけで本プロジェクトに参画。
「ほんまる」ロゴデザイン、神保町店舗デザインをはじめ、今村翔吾が目指すシェア型書店の実現のクリエイティブを担う。

■本件へのお問い合わせ先
 日本出版販売株式会社 ネット営業部 担当:南・佐藤・長久保
 TEL. 03-3292-1632
 E-mail:net_pj@nippan.co.jp

■報道関係のお問い合わせ先
 日本出版販売株式会社 社長室広報課 担当: 山田、山口
 TEL.03-3233-3829 FAX.03-3233-6045
 E-mail:press@nippan.co.jp