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NIPPAN Conference 2025開催報告

 日本出版販売株式会社(代表取締役社長:富樫 建、略称:日販)は、2025年5月13日(火)、東京ドームホテルにおいて「NIPPAN Conference 2025」を開催したことをお知らせします。当日は、書店、出版社、文具メーカー、物流会社など、あわせて294社332名のお取引先関係者にご出席いただきました。

 「NIPPAN Conference」は、日販の経営方針やさまざまな施策などについて理解を深めていただき、お取引先様との強いパートナーシップを築くことを目的に毎年開催しています。

 第一部は、日販グループホールディングス代表取締役社長兼日本出版販売代表取締役社長 富樫建による、基調報告/日販の経営方針の発表からスタートしました。
 冒頭で2024年度のグループ決算の概算数値を発表し、その上で日販グループにとって祖業取次がコアバリューであることを改めて述べました。そして、持続可能な出版流通の実現のためにこれまでも取り組んできたチャレンジの手は緩めることなく、これまで以上に力を注ぐことを約束し、「日販を持続的な事業に作り変える」と宣言しました。
 日販経営方針の発表では、書店ビジネスを持続可能なものに変えることが最も大切であることを前提に、輸配送問題への取り組みや「書店活性化へ向けた共同提言」など業界全体の動きにも積極的に参画していく考えを示しました。
 また、今後、マーケットがますますデジタルシフトし、さらにボーダレスになっていく社会を見据え、その変化を受け入れながら変わっていくことで、地域に根ざしてきた書店は必ず賑わい続けることができる、日本の地域を元気にすることに繋がる、と力強く訴えました。そのために日販は、「集う、学ぶ、根ざす」をキーワードに、地域に支持され続けるコミュニティセンターである書店をつくっていくこと、その挑戦に共に取り組んでいくことを表明しました。

​ 次に、専務取締役 マーケティング統括本部 本部長 中西淳一より、「書店様・出版社様と実現したい出版サプライチェーン」と題してDXを活用しながら流通の質と効率を極めるために必要な取り組みについて、「➀業務DXと協創」「➁枠組みを超えた連携」という2つのテーマから発表しました。
 ブックセラーズ&カンパニーの最新実績やKADOKAWAと推進していく「マーケットイン・プロフィットシェア取引」についても言及し、適時適量の商品供給を進めていくことを表明しました。さらに、PubteXとの取り組みとしてRFID活用のトライアルを実施が決定したことも発表しました。また、出版業界における課題解決に向けた各省庁の動きについても触れ、それらの動きとも密に連携しながら、​サプライチェーン全体の質と効率を極めることで得られるプロフィットによって、書店様や出版社様とともに、出版業界の未来を築いていきたいと述べました。

 最後に、常務取締役 マーケティング統括本部 営業本部長 田中宏樹より、「書店様に提供する施策の現況」をテーマに、現在ご提供している施策の実績数字や、今期より新たに開始するサービス・ツールのご紹介をし、今後も書店様の需要にあった施策の提案をしていくことを表明し、第一部を締めくくりました。

 会場外の展示ルームでは、現在日販が注力している施策を中心に展示をしました。店頭支援・粗利改善施策としては「ほんたす」をはじめ「バスコレ」「書店祭」「ボイスフレンド」「ブックセラーズ&カンパニー」など、店舗の価値向上施策としては文具・雑貨や駿河屋、地域コミュニティ拠点としては3月1日にオープンした「橿原書店」、さらにDX施策として「NOCS0」「CONTEO」を紹介しました。また、新しい店頭DX施策として、店頭陳列の最適化をサポートする「AI画像分析」をご紹介し、昨年10月~11月に実証実験を行ったグループ内書店5店舗での実績を公表しました。

店舗運営省力化ソリューション「ほんたす」    IPコラボによる店頭集客施策「バズコレ」

ブックセラーズ&カンパニー            MR技術を活用した
                         店頭集客ソリューション「ボイスフレンド」
日販PB文具商材と売場提案NEOSta!      ホビー商材を扱う駿河屋

店頭DX施策「CONTEO」「NOCS0」       店頭陳列の最適化をサポート「AI画像分析」

 第二部の記念講演には、株式会社ジャパネットホールディングス代表取締役社長兼CEO髙田旭人氏にご登壇いただきました。「ジャパネット流やり抜く経営~ドリームキラーに勝つ~」と題して、二代目社長に就任されてから、いまのジャパネットを創り上げてきた経営改革や企業体質の変革について、具体的な事例を挙げながらお話しいただき、会場は大いに盛り上がりました。
 その後、懇親会に移り、盛況のうちに終了しました。

 

■本件に関するお問い合わせ
日本出版販売株式会社 社長室広報課
TEL.03-3233-3829   E-mail: press@nippan.co.jp