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「文喫 六本木」が新しい「文化を喫する」スタイルを実験する「文喫の実験室」をスタート
9月22日(金)に公開大研究会を開催

 

 日本出版販売株式会社(代表取締役社長:奥村 景二、略称:日販)および株式会社ひらく(代表取締役:染谷 拓郎)が運営する本屋「文喫 六本木」は、多様なクリエイター、パートナー、生活者とともに、新しい「文化を喫する」スタイルを実験する「文喫の実験室」の公開大研究会を2023年9月22日(金)に開催します。

 本企画は、本を通じた「文化的経験」を、既存の媒体や「読む」「聞く」という行為だけに限定せず、ローカルの魅力を物語によって引き出したり、物語をパーソナライズしたり、一人ではなく複数人の体験として読書をリデザインしたり、様々な体験を通して生活の中にインプットする方法を検討する実験的コミュニティです。
 キックオフイベントである公開大研究会では、3組のクリエイターと制作した新サービスのプロトタイプの体験会、SF作家の樋口恭介氏はじめ3名のゲストと物語の可能性について語るゲストトークや、kengoshimiz氏によるDJライブパフォーマンスを「文喫 六本木」で実施します。
 イベント後はユーザーテストで得られた生活者の反応をベースに、今後の「文化を喫する」新しい体験デザインを、様々な形で実験、実装していきます。

■「文喫の実験室」ステイトメント
本がわたしたちに与えてくれるもの。
視点の拡張・変換、心理・行動の変化……本の効能は、人生や、世界をゆたかに変えるもの。
しかし、読書のために必要な「読む」「聞く」といった行為は、昨今のライフスタイルの変容により、ハードルの高い行為となりつつあります。
文喫は、多様なクリエイター、パートナー、生活者のみなさんとともにここから新しい「文化を喫する」スタイルを実験していきます。

■新サービスについて
①ものがたりトラベル / くろやなぎてっぺい(おどる株式会社、映像作家)

ものがたり視点で日常を再発見するリトラベルパッケージサービス「ものがたりトラベル」は、多様な物語の「ジャンル」というフィルターで、訪れる人の体験をスイッチします。たとえば同じシャッター通りの商店街、空き家、廃校になった小学校でも、「SF」的視点で見るのと「ホラー」的視点で見るのとでは目につくものは変わります。土地に物語を付与することで、新たな価値を見出すことができるはず。文喫がローカルの魅力のキュレーターとなり、日常に文学の世界観を重ね合わせた、新しいトラベル体験を提案します。
今回のプロトタイプでは、六本木を舞台にしたホラーシナリオを通して、普段と違う街の一面を体験するツアープログラムを制作。イベント期間中にテストツアーを実施します。音声コンテンツによるガイドや、文喫が本を選ぶように街の魅力をキュレーションしたマップ、体験後の感想のシェアなどのコミュニティ参加の要素によって、街に新たな一面を生み出します。

②むかしむかし あるところにいた私 / 木原 共(メディアアーティスト)

時代を超えた名作に「わたし」が登場できるストーリー生成サービスです。物語に夢中になると、登場人物と自分が重なって同一人物のように感じることがあります。もし物語に自分が登場して、自分の性格や考え方を反映した振る舞いをするとしたら一体どうなるでしょう。
「むかしむかし あるところにいた私」では、誰もが知る童話に登場することができる、新しい物語体験を提案します。今回のプロトタイプでは、AIとの対話を通じてユーザーのパーソナリティをヒアリングし、変化するストーリー生成サービスを制作。パーソナライズすることで、より没入感の高い物語の体験を生み出すことができるのか、そして、AIとの物語共創が、本と読者との関係性をどう変えるのかを実験してみます。9月22日(金)の「文喫の実験室」公開大研究会では実際に体験も可能です。

③ブックマーククラブ / Studio Playfool(クリエイティブユニット)

コミュニティベースで本を読み合う共同読書サービスです。本は一人で読むものと思われていますが、複数人で本を読むという目的を設定することで「本を読む」行為をリデザインします。「ブックマーククラブ」では一冊の本を分かち合い、複数人で書き込みながら読むことで生まれる新しい共同読書体験を提案します。今回のプロトタイプでは本をオンラインで共有、お互いにメモや落書きをしながら、読み合うための共同読書補助ツールを制作。同じ本を複数人で読み、自分とは異なる解釈や着眼点に触れることで、周囲のメンバーへの興味を掻き立てられるはず。ページの余白に内容とは無関係な雑談や落書きをすることで、間接的に離脱率が減り、一人では読み通せなかった本を読み進めることができるようになるかもしれません。9月22日(金)の「文喫の実験室」公開大研究会では実際に体験も可能です。

■参加クリエイター紹介
①くろやなぎてっぺい(プランナー・映像作家)

映像、音楽、企画など多方面で活動。
NHK連続テレビ小説「半分、青い」オープニング映像、Mr.Childrenステージビジュアル、「デザインあ」ID映像、東京パラリンピック2020競技紹介映像(NHK)など。「映像作家100人」選出。またライフワークとして「あいうえお作文RAPプロジェクト」を企画。
芸術分野では文化庁メディア芸術祭、横浜トリエンナーレ、アルス・エレクトロニカ、SIGGRAPHを初め、国内外のメディアアートフェスティバルに多数参加。またアートバンド1980YEN(イチキュッパ)を食品まつりと共に旗揚げし、音楽、映像、美術、インターネットをミックスした独自のスタイルで活動。P.I.C.S. management /ブルーパドルに所属。

②木原 共(メディアアーティスト)

遊びを通じて新たな問いを人々から引き出す「思索のための玩具」をテーマに、実験的なゲームやインスタレーションの開発を行う。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、オランダのデルフト工科大学院のインタラクションデザイン科を修了。その後、アムステルダムに拠点を置く研究機関 Waag Futurelab に参加。近年の作品はアルス・エレクトロニカ STARTS PRIZE (リンツ、2021年)にノミネート、Victoria & Albert Museum(ロンドン、2022年)で展示された。
Website: https://www.tomokihara.com/
Instagram: https://www.instagram.com/tomo_kihara/

③Studio Playfool(クリエイティブユニット)

ダニエルコッペン(イギリス)とマルヤマサキ(日本)によるデザイン・アートユニット。あそびと個々人の主体性との相互作用が関心テーマ。制作手法はプロダクトからインスタレーション、マルチメディアまで幅広く、作品を通して年齢に関係なく実験と発見とを促すあそびの特質を強調している。
Website: https://studioplayfool.com/
YouTube: https://www.youtube.com/c/Playfool/about

■トークゲスト紹介
3組のクリエイターと制作した3つのプロトタイプ、それぞれの可能性を深掘りし大きな文脈と接続するトークセッション。「ものがたりトラベル」では「旅と物語」、「むかしむかし あるところにいた私」では「AIと物語のパーソナライズ」、「ブックマーククラブ」では「ナラティブとコミュニティ」というテーマで、樋口恭介(SF作家/編集者/コンサルタント)氏をはじめとする3名のゲストと文喫ブックディレクターの有地和毅が語り合います。残り2名のトークゲストは決定次第、お知らせします。

■「文喫の実験室」公開大研究会 開催概要
日程:2023年9月22日(金)
会場:文喫 六本木(〒106-0032 東京都港区六本木6-1-20 六本木電気ビル1F)
時間:19:00~22:00(開場18:30)
参加費:1,000円(税込・1ドリンク無料)
申込:https://bunkitsu-openlabws-230922.peatix.com/
開催詳細:https://note.com/bunkitsuroppongi/n/n5059ef425b3f

■本件に関するお問い合わせ
日本出版販売株式会 文喫事業チーム 担当:有地
TEL.03-3233-4802
E-mail:aruchi_k@nippan.co.jp

■取材に関するお問い合わせ
日本出版販売株式会社 社長室広報課 担当:吉野、菅野
TEL.03-3233-3829 FAX.03-3233-6045
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