2019年 年間ベストセラー総合第1位は『一切なりゆき 樹木希林のことば』
●令和最初の年間ベストセラー第1位は、“平成最後のミリオンセラー”『一切なりゆき 樹木希林のことば』
『一切なりゆき 樹木希林のことば』は、2018年9月に亡くなった俳優の樹木希林さんが活字で遺した言葉を集め、章立てて編んだ作品。平成最後のミリオンセラーとなった。女性では20代から80代に至るまでどの世代でも最も読まれた本になり、あらゆる世代に支持されたことがヒットの要因の一つといえる。他にも樹木希林さん関連書籍は、第3位に入った『樹木希林 120の遺言』など7点が刊行され、いずれもヒットを記録。発行部数の合計は250万部を超え、亡くなって1年以上経った今も売れ続けている。
●20代に最も支持された『メモの魔力』がビジネス書第1位に!ビジネス書は12年ぶりに売上増加。
売上前年比がプラスで推移し、激戦になったビジネス書ジャンルを制したのは『メモの魔力』。20代男性が買った書籍(文庫除く)を分析してみると第1位は『メモの魔力』、第2位は『FACTFULNESS』で、上位2作品をビジネス書が占めており、若い世代のビジネス書への関心の高さがうかがえる。こうした若い世代の購入増加がビジネス書の売上増加の一因といえる。
●児童書は“おしり”と“ざんねん”が席巻。合計発行部数は1000万部を突破!
「おしりたんてい」シリーズが発行部数700万部となり、児童書の売上10位の中の5作品を同シリーズが占めた。「ざんねんないきもの」シリーズは発行部数357万部となり3点がランクイン。どちらも、ここ3年ほどの間に爆発的に売れて、一気に誰もが知るほどの認知度を獲得した。
●文庫第1位は『小説 天気の子』。18年ぶりの新作「十二国紀」シリーズが4点ランクイン
第1位の『小説 天気の子』は、今年大ヒットした映画のノベライズ本で発行部数62万部のヒットに。他に大ヒットになっているのが18年ぶりの新作となる「十二国記」シリーズだ。ベスト10に4作品がランクインし、発行部数の合計は250万部を超えた。
●坂道シリーズが写真集ジャンルを席巻!男性で唯一のランクインは横浜流星!
『写真集ジャンルにおいては10点中9点を坂道シリーズのアイドル写真集が席巻した。第1位の『生田絵梨花写真集 インターミッション』は発行部数30万部のスマッシュヒットに。第2位には『日向坂46ファースト写真集 立ち漕ぎ』がランクイン。こちらも発行部数14万部のヒット。そんな中、唯一男性でベスト10入りを果たしたのは、注目の若手俳優・横浜流星の2nd写真集『流麗』だ。近年の男性の写真集では異例の7.5万部のヒットになり、第8位にランクインした。
●世の男性の圧倒的支持を得て、新書ジャンル第2位は『妻のトリセツ』!!
新書ジャンル第2位『妻のトリセツ』の年代別の購買シェアを分析すると、40代~60代の男性の圧倒的な支持を得ている。この世代の男性が妻との関係に悩んでいることが、この本のヒットでも裏付けられた。10月に発売された『夫のトリセツ』は女性だけでなく、男性にも読まれている。男性は『夫のトリセツ』も読んで自己分析まで行っているようだ。
●コミックジャンルは『鬼滅の刃(17)』が第3位!TVアニメ化の影響で初のベスト10入り!
第3位の『鬼滅の刃(17)』は、2019年9月にTVアニメの放映が終了する間際から大きく売上を伸ばし、初の年間ベスト10入りとなった。最新刊の18巻は12月4日発売予定。さらに2020年には、劇場版の公開も決定し、「鬼滅の刃」旋風は継続するとみられる。
■私共、日本出版販売は書籍・雑誌の流通を担う業界売上第1位の出版販売会社(出版取次)です。
■弊社ベストセラー情報は、約3,000軒の書店様のPOS販売データを基に、全国の書店様での販売状況を総合的に勘案して作成しております。
■集計期間は2018年11月25日~2019年11月23日まで。
■同日発売の上下巻等は上位の巻の順位で掲載しています。
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