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2014年度(第67期中間)決算概況

■2014年度(第67期)中間決算は減収減益

○日販グループ(連結子会社数:20社)の2014年度中間決算(4-9月期)の連結売上高は316,525百万円で前年に対
 し3.9%減、 12,945百万円の減収となりました。消費増税や市況の停滞などで、消費支出が減少した影響を受
 け、書店店頭の売上減少幅が大きかったことが主因となっています。

○損益については、燃料高騰による荷造運送費の値上げ等の影響があり、一般管理費を抑制したものの、中間純
 利益は639百万円、対前年で61.4%減、1,016百万円の減益となりました。

①商品別売上概況 ~書店店頭の売上減少幅が大きく、グループ全体でもマイナスに

○雑誌は、少年コミック誌や女性誌など好調な銘柄もありましたが、シェアの高い月刊誌が大きく落ち込み、雑
 誌全体では大幅な減収となりました。

○書籍は、学参書や『アナと雪の女王』が好調であった児童書は堅調な推移となりましたが、シェアが最も高い
 文庫は1点あたりの売上規模が前年から大きく縮小しました。文芸書も『銀翼のイカロス』『女のいない男た
 ち』等が刊行されましたが、既刊の落ち込みをカバーできず全体では大幅減となりました。

○開発商品は、文具の売上が対前年で31.6%の増加となり、文具パッケージ「Sta×2(スタスタ)」が浸透しまし
 た。 また、今期より㈱ダルトンの雑貨商材について書店での展開をスタートしました。セルでは「アナと雪
 の女王」の DVD/Blu-rayが非常に売上好調であり、書店だけでなくコンビニエンスストアでの売上も伸びま
 した。しかし、 レンタルの不振が大きく影響し、グループ全体では微減となりました。

○コミックス(雑誌・書籍・開発商品に含まれる)は書店店頭での売上が好調で、前年を上回りました。要因とし
 ては、 メディア化作品が全般的に好調であったことと特装版商品の売上が良好であったことが挙げられます。
 特装版は 価格が高いことに加え、買切商品の事前注文を獲得することが出来たため、売上に貢献しました。
 しかし、コンビニ エンスストアの廉価版コミックは売上不振だったため、コミックス全体では対前年で0.9%
 の減少となりました。

②施策の概況 ~出版流通改革 Attack25宣言法人で成果

○Attack25※に宣言している書店・法人は、日販契約及び㈱MPDとの契約合わせて72法人あります。4-9月累計
 で返品率25%を達成したのは5法人、25%超30%未満は22法人となりました。 Attack25宣言法人の書籍返品
 率は35.3%、非宣言法人は43.4%、そのGAPは8.1%で昨年のGAP7.0%よりも広がりました。 全体の書籍店
 頭売上前年比が▲7.2%のところ、Attack25宣言法人は▲6.9%、非宣言法人は▲7.4%でそのGAPは0.5% と
 なりました。 Attack25宣言法人は、返品率・書籍店頭売上前年比ともに非宣言法人を上回る結果となりまし
 た。

○書店店頭での検索・注文サービス「attaplus!(アッタプラス)」の導入が、100店舗を越えました。2014年11
 月からは男女世代別・ジャンルランキングメニューの追加やプリンターなしでも導入できるような改修を実施
 し、さらに顧客サービスの充実を図ります。

○定期誌取り置きサービス「Maga-STOCK(マガストック)」は、従来Honya Club加盟店のみの取り扱いでした
 が、Honya Club加盟店以外にも導入が可能な「Maga-STOCK Light」を、2014年9月より開始しました。

※書籍返品率25%(全PPI契約出版社返品率) とHigh-Profit企画の売上シェア25%を達成し、書店マージン30%
 (+4%)を目指すスキーム

③グループ会社概況 ~出版共同流通 協業拡大

○輸出をメインに行っていた日販アイ・ピー・エス㈱と、輸入をメインに行っていた㈱DIPを2014年7月1日に
 経営統合 しました。経営資源・ノウハウの融合と海外戦略の展開、事業規模を拡大するという狙いのもと、新
 生日販アイ・ ピー・エス㈱として海外事業をスタートしました。

○返品処理の協業会社である出版共同流通㈱は、返品の業量が減少しているものの、効率化と経費の圧縮をすす
 め、生産性の向上を実現しました。また、従来各取次会社が行っていた特別対応が必要な返品処理も協業化
 し、全ての返品業務 を出版共同流通㈱で扱えるようになりました。 

詳細は以下PDFよりご確認ください。

2014年度(第67期中間)決算説明資料(PDF)