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第30回北陸日販会総会を開催

北陸日販会(会長:京藤敏実 ひしだい書店代表)は6月11日、金沢市の金沢都ホテルで第30回総会を開催し、会員書店はじめ、出版社、日販関係者あわせて76名が出席した。

冒頭、京藤会長が挨拶に立ち、「第30回の記念総会を迎えるにあたって、会員書店皆さまの永きにわたる活動に感謝し、記念品として台車を贈呈することを、役員会で決定した。書店現場の販促活動に貢献するものとして選んだので、是非活用して頂きたい。昨今、経済情勢が厳しく、我々書店も難しい経営状態が続いている。そんな中、今回は50社を超える出版社に参加していただいている。講演会や出版社説明会、懇親会を通して、情報交換を深めていただきたい」と述べた。 続いて、昨年度の事業経過報告・会計報告及び今年度の事業計画案・予算案が審議され、いずれも可決・承認された。

続いて、来賓を代表して挨拶に立った横山 淳 日販中部支社長は「この会の前身は、当時の若手書店員が作った『三和会』という、書店・出版社・取次の3者会と聞いている。30年にわたってこの会が存続できたことを嬉しく思うとともに、京藤会長をはじめ会員書店の皆さまに心より感謝申し上げる。日販の前期決算は、15年ぶりの増収となったが、経常利益については、雑誌の売上ダウンや返品率の悪化等によって減益という結果になった。返品率については、書籍は31.6%で2.1P減、雑誌は37.3%で 1.6P増、合計で前年0.1Pのマイナスとなっている。中期経営計画『Change』では『2015年までに書籍返品率25%を達成して書店のマージンを30%まで上げる』というゴールステートメントを掲げているが、その初年度としてはいささか物足りない実績となっている。今期の具体的な施策については後ほど説明させていただくが、私ども営業部門に課せられているのは『スピード感をもって 、書店・出版社とともに店頭を活性化させる』ことである。我々出版業界を取り巻く環境はここ数年、決して追い風が吹いているわけではないが、皆さまと一緒になって、現場で起こっている変化にスピード感をもって対応し、前に進んでいきたいと思っている」と述べた。

総会終了後は、加藤 雅文 のとじま水族館学芸員 営業企画係長が「水族館の魅力とジンベエザメ」と題して記念講演を行った。水族館でもまだ展示していない「ジンベエザメの顎骨格」の実物を持ち込んでの講演で、日本の水族館をめぐる現状と、過去に失敗した「ジンベエザメの飼育」への再挑戦の道のりを、映像とともに紹介した。質疑応答では参加者から多くの質問があり、大変好評であった。

また、当日は、今回初の取り組みとして「日販施策発表」が実施され、出版社営業担当や書店に対して日販営業担当が今期の施策について説明を行った。

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