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第43回神奈川日販会商談会・懇親会を開催

神奈川日販会(会長:松信 裕 有隣堂代表取締役社長)は11月12日、横浜市のヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルで、会員書店はじめ出版社、日販関係者あわせて248名出席のもと、商談会並びに懇親会を開催した。 例年、総会で行っていた2013年度の活動経過報告及び収支決算報告、2014年度の事業計画案・収支予算案の承認については、今回は事前に会員書店から個別に報告・承認をもらう形をとり、市況が厳しい中、売上向上につながる商談会を中心に行った。

商談会の冒頭、松信会長が挨拶に立ち、「出版業界の不況は相変わらずだが、その中で神奈川日販会の総会をどうするべきか考えた。そして、通常通りの事務的な総会をするのではなく、日販の横浜支店に会員書店を訪問してもらい、その代わりに、初めて商談会を行うことにした。ただ、出版社と書店の出席者の比率が少し心配である。果たしてブースが埋まるかどうか。会員書店には出席依頼をしたが、店番がいなくなるので難しいという声もあった。今回の商談会が成功するかどうかは、買上額で決まる。これだけ大勢の出版社が集まったのだから、ぜひ活発な商談をお願いしたい」と述べた。

商談会には77社がブースを出展。注文書を持ち帰り、店頭在庫を確認してから正式に発注をする書店が多いようだったが、当日まとまった商談は7,250冊、およそ700万円となった。 人気銘柄のベスト3は以下の通り。
①ダイヤモンド社『ゼロ』(堀江貴文著)
②祥伝社『スニーキーレッド』(たなと著・コミック)
③新潮社『村上海賊の娘』(和田竜著)

続いて開かれた懇親会で、来賓を代表して挨拶に立った平林 彰 日販代表取締役社長は、「神奈川の書店には3つの強味がある。1つ目は、創業からの歴史が古く、地域密着型の書店が多いことである。これはつまり、顧客の顔がよく見えるということである。2つ目は、神奈川には優良顧客が多いことである。人口は900万人で全国第2位。平均年収は554万円で、これも全国第 2位。高校卒業後の進学率は61%で全国第4位。人口も多く、年収も進学率も高いというのは、教育水準が高く、優良顧客になり得るターゲットが多いということである。しかし、神奈川エリアの書店の買上客単価は全国平均よりも低い。つまり、来店しても買い上げにつながっていないということだが、これは『潜在顧客がいる』とも言い換えられる。そして3つ目は、神奈川の好立地にある。県内には387の鉄道の駅があり、全国第6位で、換算すると100km2内に 16駅あることになる。この好立地を生かし、定期購読や予約獲得などに取り組んでほしい」と述べた。 その後、森 武文 ㈱講談社専務取締役が「出版社にとっての主戦場は、やはりリアル書店である。リアル書店が元気になるような取り組みを出版社でも打ち上げて、顧客を誘導していきたい」と乾杯の音頭をとり、歓談に入った。

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