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第43回埼玉日販会総会を開催

 埼玉日販会(会長:関口清博 カサモ関口商店取締役会長)は7月9日、さいたま市の浦和ロイヤルパインズホテルで第43回総会を開催し、会員書店はじめ、出版社、日販関係者あわせて83名が出席した。

 冒頭、水野副会長(水野書店代表取締役社長)が挨拶に立ち、「出版市場は年々縮小し、特に、雑誌を取り巻く環境悪化に歯止めがかからず、地方の書店にとっては大変苦しい状況である。この落ち込みに対し、『少しでも歯止めをかけたい、成功事例を共有し、何とか生き残っていきたい』という思いから、6年前より、雑誌の増売に取り組んでいる。ここ数年、購買の平均単価は変わっていないと聞いている。我々書店は、来店し、買っていただけるお客様の数を増やすことが大事である。そのためには地域の方とのコミュニケーションや接客等によって、魅力ある店にしなければならない。日販からは、“祭”と題した客数アップのための企画や、雑誌の定期購読を増やすための施策等、様々な提案をいただいている。ぜひこのような施策に取り組み、店頭活性化に役立てていきたい。我々書店は、“待ち”の姿勢でいては何も生まれない。色々とやってみて、今年はいい年だったと言える1年にしたい」と述べた。 次に、昨年度の事業経過報告・会計報告および今年度の事業計画案・予算案が審議され、いずれも可決・承認された。

 続いて、来賓を代表して挨拶に立った平林 彰 日販代表取締役社長は「埼玉日販会の取り組みは、全国の日販会の中でも非常に精力的である。先程、雑誌の拡販について説明があったが、埼玉日販会は雑誌の売上において前年比で高い数字をあげている。また、雑誌の定期誌取り置きサービス『Maga-STOCK(マガストック)』での注文数が全国1位となった会員書店様もおり、会員の皆様のご協力に大変感謝している。次に、『顧客接点を増やす』という点について話すと、埼玉日販会には創業100年以上の書店が16店と、非常に歴史のある書店様が多い。これはお客様の顔が見えていて、会話ができているということであり、それはまさにネットではなく現実の書店にしかできないことである。先程副会長のご挨拶にもあったが、お客様に来ていただき、また買っていただくため、『祭』のような取り組みを色々と行っている。まず来店していただくためには、商品自体の魅力も大事であるが、そこに付加価値を加えることで来店動機を増やし、聞く・見る・味わうといった、五感に訴求することが、ネット時代におけるリアル店舗のあり方だと考える」と述べた。

 総会終了後は、「お客様と最高の信頼関係を築く手順とコミュニケーション方法」と題し、『期待以上に応える技術』(フォレスト出版)の著者の網野麻理氏による記念講演が行われた。顧客満足度アップ・囲い込み・リピート率アップなど、14年間でのべ16万人以上の顧客対応の経験から確立したコミュニケーション技術について、ご講演いただいた。質疑応答では参加者から質問があり、大変好評であった。

 

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