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第42回埼玉日販会総会を開催

埼玉日販会(会長:関口清博 カサモ関口商店代表取締役会長)は7月10日、さいたま市の浦和ロイヤルパインズホテルで第42回総会を開催し、会員書店はじめ、出版社、日販関係者あわせて81名が出席した。

冒頭、関口会長が挨拶に立ち、「書籍・雑誌の推定販売額は長い間前年を割っており、特に雑誌市場は厳しい状況が続いていている。これに対し、埼玉日販会では『少しでも歯止めをかけたい、成功事例を共有して何とか生き残りたい』という思いから、5年前より勉強会を通じて出版社・会員書店同士の絆を深めてきた。この取り組みは当初より文化通信社の星野編集長に取材していただいており、他の日販会にも元気と刺激を与えているのではないかと自負している。埼玉日販会では毎年雑誌増売企画に取り組んでいるので、ぜひ参加していただきたい。それ以外でも、われわれは、地域の方とのコミュニケーションや接客等を強化し、魅力ある店にしていかなければならない。日販でも『祭』を企画しているが、お客様に店頭に来ていただけるよう、今後も取り組んでいきたい。最後に、今年の干支である蛇にちなんで、出版業界が脱皮によって復活・再生し、永続的に繁栄することを祈念する」と述べた。
続いて、昨年度の事業経過報告・会計報告及び今年度の事業計画案・予算案が審議され、いずれも可決・承認された。また、役員改選が行われ、高野 隆㈱須原屋取締役社長が顧問に新任、山崎茂治㈲一進堂代表取締役会長に代わり、山崎幸治 同代表取締役社長が幹事に就任した。さらに、例年実施している「雑誌増売」の取り組み結果の発表と表彰も行われた。

続いて、来賓を代表して挨拶に立った竹山 隆也 日販取締役首都圏支社長は「5年間も継続して雑誌増売に取り組んでいることから、埼玉日販会の意気込みを強く感じている。日販の第65期決算は、皆さまのおかげで15年ぶりの増収となった。ここ3か月の埼玉エリアの店頭状況は、マイナストレンドが続いているものの全国平均を上回っており、少しずつ持ち直している。商品力も影響するとは思うが、いかに店頭に来ていただけるかが今後の鍵となる。日販としても顧客の来店喚起を図るべく『祭』を開催しており、今期も新企画を続々とリリースする予定である。また、PARTNERS契約・チャージ契約によるインセンティブ獲得、『High-Profit企画』などの高マージン商品の取り扱い強化により、書店の利益率向上にも取り組んでいる。『High-Profit企画』については、『支店長レコメンド銘柄』と銘打って地域に密着した商品の増売にも取り組んでいるので、積極的な拡売をお願いしたい」と述べた。

総会終了後は、「伝え方が9割」と題し、コピーライターで『伝え方が9割』(ダイヤモンド社)の著者である佐々木圭一氏による記念講演が行われた。佐々木氏は、自身の経験をもとに「NOをYESに変える技術」「『強いコトバ』をつくる5つの技術」を紹介し、会は大盛況のうちに終了した。

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