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第41回 埼玉日販会総会を開催

埼玉日販会(会長:関口清博 カサモ関口商店代表取締役会長)は7月11日、さいたま市の浦和ロイヤルパインズホテルにて第41回総会を開催し、会員書店はじめ、出版社、日販関係者あわせて88名が出席した。

冒頭、関口会長が挨拶に立ち、「埼玉日販会は、4年前より雑誌の増売に取り組んでおります。2011年の雑誌市場は27年ぶりに1兆円を割り込み、非常に厳しい状況です。『この落ち込みに歯止めをかけ、成功事例を共有し、何とか生き残りたい』という思いから、勉強会を通じて出版社様や会員同士で絆を深めて参りました。本年度もこの取り組みを継続し、会員相互の繁栄に努めて参ります。また、私は埼玉という土地、地域との絆も非常に大切にしております。昨年の記念講演では、さいたま市在住で、行田市を舞台とした歴史小説『のぼうの城』の著者である和田 竜先生にご講演いただきました。今回は『走れ!優輝』の著者である川内美加様と、全埼玉私立幼稚園連合会会長の平原隆秀様にお越しいただいております。埼玉という土地、地域との絆を益々深めるためのきっかけになれば幸いです」と述べた。

続いて、昨年度の事業経過報告・会計報告及び今年度の事業計画案・予算案が審議され、いずれも可決・承認された。また、役員の変更があり、副会長に酒井陽一 ㈱酒井書店代表取締役社長が就任、旧幹事の山崎 晄 金川屋代表に代わり、山崎智充 同社代表取締役が新幹事に就任した。また、今回の総会では、例年実施している雑誌増売の取り組み成果に対する表彰が行われた。今年度は出版社に対して取り組み銘柄を募集し、より一層の拡販を図っていく。この取り組みは9月発売号から開始予定である。

来賓を代表して挨拶に立った廣谷繁樹 日販常務取締役は「先日発表された日販の第64期の決算では、単体の売上高は対前年△2.1ポイント、部門別では書籍が3.5ポイント増、雑誌は4.7ポイント減と14期連続の減収となりました。返品率は対前年0.1ポイントの悪化となりましたが、効率改善を推進している書籍については、対前年で2ポイント改善することができました。また、経常利益は前期比3億円プラスで減収増益となりました。ここ3か月の埼玉エリア店頭状況は4月△7.5ポイント、5月△6.7ポイント、6月△5.8ポイントとなっており、全国平均においても△4.3ポイントと厳しい状況が続いています。定期誌の低迷、売れ筋書籍の減少もあって店頭の客数が減少しているのが大きな要因です。日販は読者の購買喚起を図るべく『本を買う理由創造プロジェクト』を立ち上げ、6月より高校野球フェアを展開しています。また、今期より新・中期経営計画『Change』をスタートさせました。委託制度の見直し、CRM戦略による更なる付加価値の提供、情報システムの強化などを中心に、出版業界に対して新たな成長の可能性を見出せるよう、努力して参ります」と述べた。

総会終了後は「最後まであきらめない~川内優輝の育ち方と生き方」をテーマに記念講演が行われた。埼玉県職員の市民ランナーである川内優輝氏の母、川内美加氏と、真言宗大僧正であり全埼玉県私立幼稚園連合会会長を勤める平原氏との対談形式で講演会を実施。子育て、教育論や優輝氏の素顔など、バラエティに富んだ内容となった。地元埼玉在住の講演者ということもあり多くの質問が寄せられ、盛況のうちに終了した。

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