• ニュースリリース

第41回岡山日販会総会を開催

岡山日販会(会長:長田勝志 オサダ文昭堂代表取締役社長)は11月14日、岡山市の岡山国際ホテルにて第41回総会を開催し、会員書店はじめ、出版社、日販関係者あわせて95名が出席した。

冒頭、長田会長が挨拶に立ち、「先週、アメリカで大統領選挙がありオバマ大統領が再選となったが、ここ岡山でも16年ぶりに県知事選挙があり、公約として『教育県岡山の復活』が掲げられた。岡山は教育先進県といわれていたが、最近はいじめや不登校、学力について全国的にも調査結果が良くなく、そういった危機感からこの公約が掲げられたのだろう。未来ある子どもたちを育てるには、学校の努力だけでなく地域社会全体の後押しが必要である。その意味で我々書店は そこに近い位置におり、心の糧となる本をもっと読んでもらうことで、その一助となっていきたい。また、大人にとっても本は大切である。先般の読書週間のアンケートで『人生を変えた本、新しい道が開けた一冊の本がある』と答えた人は約3割、『もっと本を読んでおけば良かった』と答えた人も8割近く、書店には 良い本を届ける使命があるのだと改めて感じた。今期岡山日販会は、拡販に力を入れていく。これまで商品の選定は役員会で行っていたが、今期は会員書店の皆 さんに選定していただく。また、毎回好評いただいている研修会や、今年初めて開催した『新年 賀詞交歓会』など、研修の場、交流の場を今年も用意しているので、是非多くの方に参加していただきたい」と述べた。

続いて、昨年度の事業経過報告・会計報告及び今年度の事業計画案・予算案が審議され、いずれも可決・承認された。また、役員改選が行われ、先山佳男 紀伊國屋書店クレド岡山店店長が会計を退任し、新たに森恵子 ブックセンターアイランド店長が選出された。

その後、来賓を代表して挨拶に立った奥村景二 日販取締役 関西・岡山支社長は、「日販の中間決算は減収・減益という結果になった。売上は、書籍はほぼプラスマイナスゼロに落ち着いたが、雑誌の店頭売上が落ち込ん で合計では2%弱の減収、返品率についても書籍は改善できたが雑誌の影響が大きく、合計ではほぼ横ばいの状況だ。これまでも流通改革は進めてきたが、書籍 返品率25%を達成し書店マージンを30%まで高めるべく、一段とレベルアップさせて業界の構造改革を進めていく。景気の低迷や消費の冷え込みでまだ目指すところへは辿り着いていないが、この閉塞感を払拭、打破しようという想いを持って、日販では10月中旬より“祭り”を提案させていただいている。店頭にお客様を呼び込もう、もう一回来てもらおう、来てくださったお客様にはもっと買ってもらおうという企画である。先週行われた関西日販会の記念講演では、勝谷誠彦氏が『書店の現状を何とかしたい、こんなふうにしたい』と強い思いを語ってくださった。競争社会の中で我々が生き残るには、知恵が絶対に必要であ る。どのようなアイデアでもまず試してみることが大切で、一歩踏み出して実行する勇気が必要だ。その意味でも今回行う“祭り”は、会員の皆さんと一緒に盛り上げていきたいと思っている」と述べた。

総会終了後は「自分づくりの出発点」と題して中国学園大学学長の松畑熙一氏による記念講演が行われ、自分を見つめるうえでの心のあり方や、「自分づくり」を基盤に「人づくり」・「地域づくり」をすることの大切さが語られた。

■本件に関するお問い合わせ 日本出版販売株式会社 経営戦略室広報課 担当:丸、浅野
TEL.03-3233-3829 FAX.03-3233-6045 >お問い合わせフォームへ