第29回新潟日販会総会を開催
新潟日販会(会長:熊田雅明 春陽館書店代表取締役社長)は10月15日、長岡市のホテル飛鳥にて第29回総会を開催し、会員書店はじめ、出版社、日販関係者あわせて42名が出席した。
冒頭、佐藤 巧副会長(馬場書店代表社員)が挨拶に立ち、「出版物の売上低迷が続く中、来年からの消費税増税が決定し、書店経営はますます厳しい状況にある。われわれは取次や出版社の協力によっていち早く情報を仕入れなければ、商売が立ち行かない。本日開催される出版社との商談会は、鮮度のよい情報を仕入れる絶好の機会である。有意義な一日を過ごして、明日からのさらなる商売発展に繋げたい」と述べた。
続いて、昨年度の事業経過報告・会計報告及び今年度の事業計画案・予算案が審議され、いずれも可決・承認された。また、役員改選が行われ、下記の通り、一部役員に変更があった。
続いて、来賓を代表して挨拶に立った竹山隆也 日販取締役首都圏支社長は、「新潟日販会は販売研究会の運営に積極的である。今年は雑誌定期購読の獲得、企画拡販、第三商材の販売研究を実施し、それぞれ大きな成果を上げていただいた。敬服するとともに、御礼申し上げる。さて、日販は中期経営計画『Change』の2年目を迎え、現在、『書店と一緒に店頭売上にこだわり、利益を追求していく』ということを実現するため、いくつかの指標を掲げて営業活動に取り組んでいる。その中の一つが『買上客数UP』で、『祭』はその実現のためのイベントである。7月下旬から開催した『夏祭』の実績は、実施店の店頭売上を1.5ポイント改善し、未実施店に2ポイントの差をつけた。11月から実施する『秋祭』でも、書店店頭売上にこだわった営業活動を進めていく。先ほど会長からも熱いメッセージをいただいたが、日販からの更なる支援とスピーディーな情報提供を約束する」と述べた。
総会終了後は、「大事なことはすべて立川談志に教わった」と題して、落語家の立川談慶氏による記念講演が行われた。談慶氏は、「故・談志師匠の無茶ぶりから“本質を読む”ことを学んだ」として、その数々のエピソードを紹介。後半は落語を2席披露し、会場は大いに盛り上がった。
≪新役員体制≫
会 長:佐藤 巧 (馬場書店代表社員)
会計担当:廣木 正廣(㈱文信堂書店代表取締役社長)
新 役 員:熊田 僚己(春陽館書店専務取締役)