第28回 新潟日販会総会を開催
新潟日販会(会長:熊田雅明 春陽館書店代表取締役)は10月1日、新潟市のほてる大橋 館の湯にて第28回総会を開催し、会員書店はじめ、出版社、日販関係者あわせて38名が出席した。
冒頭、副会長である佐藤 巧氏(馬場書店代表社員)が挨拶に立ち、「近年新潟においても、地域の書店は店売の減少・後継者不足などにより廃業が増えています。残念ながら新潟日販会の会員書店も例外ではありません。携帯端末やキンドルを始めとする電子ブックリーダーの普及は、町の本屋が無くなってしまうという危機感につながっております。我々は改めて紙の本を売っていくという基本に立ち返る必要があります。また、しっかりと足もとを固めて書店を存続していくためにも、出版社や日販の協力は必要不可欠です。現在進めている流通改革、取引制度改革の取り組みが業界全体の利益となるよう、更に取り組みを発展させて頂きたいと思います」と述べた。 続いて、昨年度の事業経過報告・会計報告及び今年度の事業計画案・予算案が審議され、いずれも可決・承認された。また、今期は役員改選の時期にあたっており役員改選が行われたが、変更は無かった。
来賓を代表して挨拶に立った廣谷繁樹 日販常務取締役は、「会員の皆様におかれましては、小学館『こども大百科』、新人物往来社『新潟県謎解き散歩』拡販への取り組み、ならびに、8月に開催された日販会主催の勉強会など積極的に活動していただき、ありがとうございます。日販では、4月より3か年の新中期経営計画をスタートしました。これまで以上に出版流通改革・新たな注文創造に取り組み、業界の成長にチャレンジしていきます。基本戦略として、委託制度の見直しと買切志向へのシフトにより、書籍返品率25%を目標に利益拡大を目指します。また、10月1日からは、Honya Club.comにおいて“ほんらぶ”プロモーションを開始しました。この取り組みを通して、Honya Club.comの認知度向上、webとリアル書店の垣根を超えた店頭利用促進、読者の開拓に努めてまいります」と述べた。
総会終了後は「温泉天国の新潟 それを伝える仕事」をテーマに、温泉エッセイスト・VISIT JAPAN大使である山崎まゆみ氏による記念講演が行われた。国内外の温泉を巡った体験をユーモアを交えて紹介し、また、新潟の温泉の魅力を始め著作の出 版裏話なども語られ、参加出版社にも大変好評だった。
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