日販 2013年度入社式を開催
日本出版販売株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:平林 彰、略称:日販)は、4月1日、本社5階会議室で2013年度入社式を開催した。日販役員が出席し、今年度の49名の新入社員にエールを送った。 式典は平林社長のあいさつ、新入社員の答辞に続いて、社歌を斉唱して締めくくられた。平林社長のあいさつは以下の通り。
平林社長あいさつ(要旨)
入社おめでとうございます。日販は1949年9月10日に創立され、今年64周年を迎えます。 出版物の流通には再販と委託という仕組みがあります。委託の仕組みは、日本の出版文化の普及発展に貢献してきたことは事実ですが、一方で、膨大な返品を発生させる要因にもなっています。 日販は中期経営計画「Change」においても「出版流通改革」を大きな柱とし、脱委託・買切志向を基盤とした流通の仕組みを推し進めて、 2015年までに書籍の返品率を25%に低減させることを目指しています。そして、返品減少によって生まれる原資を再配分して、書店のマージンを30%程 度にまで引き上げていくことを目指しています。
また「Change」においては、「CRMの推進」も大きな柱となっています。日販ではポイントカードシステム「Honya Club」を導入して、読者の特性を把握し、それに応じたサービスや売り場展開を行っています。
そして昨秋からは、出版業界全体の活性化と本の価値を高めるために「ほんらぶキャンペーン」を開催しています。書籍通販サイト「Honya Club.com」の中にキャンペーン特別サイト「3 SPECIAL BOOKS」を開設して、タレントや作家などの著名人にも参加していただいています。 加えて、昨年末から店頭をにぎやかにして来店を促し、買ってもらうための仕掛け作りということで、「祭り」企画を展開しています。スタンプラリーや福引、雑誌の定期購読促進などの施策を進めていますが、成果が上がっています。
日販の企業風土として「風通しがよい」「議論する文化がある」「若手社員が伸び伸びと自分の力を発揮できる」ということがあります。みなさんも しっかりと時代の変化をとらえ、自分の意見を述べ、積極的に挑戦をするという姿勢で、日販の将来を担う一員となってほしいと思います。