日販 創立65周年記念式典を開催
日本出版販売株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:平林 彰、略称:日販)は、9月10日、日販本社5階会議室で、創立65周年記念式典を行った。平林社長の挨拶(要旨)は下記の通り。なお社長賞(1件)、業務貢献賞(2件)、業務革新賞(3件)、業務精励賞(2件)、特別協力賞(1件)の表彰を行った。
社長挨拶(要旨)
日販は1949年9月10日に設立され、本年で65周年を迎えることができました。創業時には一部の雑誌が思うように扱えないというハンディもありましたが、現在はリーディングカンパニーとしての地位を確立するまでに成長することができました。
このような立場では、他の会社の模範となることが求められます。だからこそ、取引先に対して真摯に向き合い、商売における説明責任を果たし、双方合意の上で契約を結ぶというような基本的なことを、きちんとやらなければなりません。
日頃から意識しなくても、このような行動ができる会社であり、社員でありたいという思いから、創立65周年という節目に、行動規範を作成することにしました。規範という形にしたのは、規則や規定で「縛る」のでははなく、あくまでも「行動に寄り添う言葉」にしたかったからです。私も含め皆さんには、行動規範の意図を理解して行動していただきたいと思います。
さて、今期は中期経営計画「Change」の最終年度となりました。「Change」での大きな成果の一つには、出版流通改革の推進が挙げられるでしょう。前中期経営計画「LEAD」からスタートした出版流通改革ですが、契約出版社数・書店数の増加や、三者間契約モデルの作成といった形で、取り組み内容の進化と営業活動の継続による成果が出始めました。
もう一つの大きな成果として、雑誌の送品協業に取り組めたことが挙げられます。売上高が下がり、送品冊数が減少している現在、同じ取次同士、送品部分でも協力できる体制をとれたことは大きな一歩です。
取次同士は同業であるので、当然競争しなければなければなりません。しかし、インフラやネットワークなど比較的競争関係にない領域については、協業することで業界の利益を増やすことができます。これからも業界の利益を生み出す領域については、企業間で協力し合っていきたいと考えています。
さて、足元の業績を見てみると、今期は売上高・返品率ともに厳しい見通しです。出版業界全体が厳しいと言われて久しいですが、私たちも例外ではありません。しかし、これからも出版流通改革や次期中期経営計画など、必要な投資は継続していきたいと思っています。そのためには、既存の業務を「選んでやめる」というスリム化の決断が必要です。いわゆる選択と集中です。みなさんの仕事に価値のないものはないでしょう。しかし、戦略的に必要な仕事とそうでないものを見極めて「仕事をなくすこと」に挑んでもらいたいと思います。
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