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日販 創立63周年記念式典を開催

日本出版販売(以下日販、本社:東京都千代田区神田駿河台4-3、代表取締役社長:古屋文明)は、9月10日、日販本社5階会議室で、創立63周年 記念式典を行った。古屋社長のあいさつ(要旨)は下記の通り。

なお、社長賞(3組)、業績貢献賞(1組)、業務革新賞(1組)、業務精励賞(1組)の表彰を行った。

■社長挨拶要旨

日販では今期から3か年にわたる新・中期経営計画「Change」をスタートさせました。「出版流通の改革」と「新たな需要の創出」に取り組み業界の成長を牽引するという基本方針のもと、各部門で努力していただいています。

まず流通改革の実現についてですが、行き過ぎた委託を返品に制限のある制度に置き換え、2015年までに書籍返品率25%を達成して業界三者の収 益を向上させること、計画販売・新刊歩安・時限再販等といった形で、書店マージンの高い商品のシェアを拡大していくことを目指しています。

書店PARTNERS契約については、MPDのチャージ契約と合わせるとシェアが約7割となっています。また、契約出版社の売上シェアは半分近くになりました。今期からはHigh-Profit契約の締結も進めています。 近年、出版流通改革の効果が数字にも出始めていましたが、今期は昨年の反動もあり、特に文芸書は対前年2割以上落ち込んでいる状況が続き、返品率も予算を大きく上回ってしまっています。 しかし、何としてでも、出版流通の改革を実現しなければなりません。今期の目標も非常に高いハードルであることは確かですが、下半期、あらゆる施策を講じて、目標を達成していただきたいと思います。

何故、今年に入って店頭の売上が急速に落ち込んでいるのか。おそらく今また、消費構造が転換しているのではないかと思われます。携帯電話が発売された当時、携帯電話に消費支出が奪われてしまっているとよく言われました。昨今はスマートフォンやタブレット端末の普及によってさらに拍車がかかり、お金も時間も、さらに情報ソースも全てそちらに奪われているということです。技術の進歩によって、消費構造が大きく変わり、結果、われわれの業績に多大な影響が出ています。日販においても、電子書籍に対する取り組みを拡大していくと共に、やはり紙の本の流通を徹底的に極めていかなければなりません。変化、変動を分析して、下半期の営業施策を立て直すことが必要になってきています。

次にCRMの推進についてですが、Honya Club.comを開設してから1年が経過しました。6月からは発売前の書誌情報を拡大すると共に、予約商品の店頭受け取りも開始しました。また、 Honya Clubの認知度アップのために、「ほんらぶプロモーション」を来月から開催します。ぜひともHonya Clubの認知度をアップさせ、webとリアルの垣根を超えて利用する読者を増やしてほしいと思います。

その他にも、「Change」においては、各部門で様々なテーマに取り組んでいます。3年の間になすべきことは、各部門で明らかにされています。進捗管理をきちんと行い、スケジュール通りの推進をお願いします。

■本件に関するお問い合わせ

日本出版販売株式会社 経営戦略室広報課 担当:岩本

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