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日販 中国国家図書館と図書寄贈契約で調印

日販は、5月21日、中国国家図書館との間で友好事業「日本出版物文庫閲覧室」に関する第7期契約調印式を新お茶の水ビル21F銀座アスターお茶の水賓館にて開催し、平林 彰 日販取締役副社長と常丕軍 中国国家図書館副館長がそれぞれ図書寄贈の契約書に調印した。

この友好事業は日中両国民の相互理解と文化交流の促進を目的として、1982年、日本の国立国会図書館に相当する中国国家図書館(通称:北京図書館)に、同図書館との契約によって「日本出版物文庫閲覧室」を開設したことに始まり、以来、日本出版各社の協力のもと、日本図書の寄贈を継続的に行っている。
図書寄贈契約は5年を1期としており、これまで6期30年間にわたって日販が出版社の協力のもと中国国家図書館に寄贈した図書は約28万冊、総額約10億円にのぼっている。また図書寄贈とともに、日本からの出版人や図書館関係者の訪中、中国からの訪日団・研修生の受け入れなど、人的交流も盛んに行っている。

調印式のあと、協力出版社117社を招いた感謝の会が開催され、古屋文明 日販代表取締役社長が「日本出版物文庫閲覧室は国家図書館と外国機関が提携している唯一のユニークな閲覧室である。この閲覧室を通じてお互いの国の文化や歴史を尊重し合い、友好事業を継続していきたい」と挨拶し、常副館長も「多様な文献資源を提供していただき、閲覧室は多くの中国の利用者や世界各国の読者が日本を知る重要な場所となっている。今年は国交正常化40周年の中日国民友好交流年であり、この時期に新たな契約ができたことはとても重要である」と謝意を述べた。 また、出版社を代表して、新潮社の松田 宏 常務取締役が祝辞を述べ、乾杯とともに感謝会が始まり、最後に、柴田克己 日販代表取締役会長の中締めで会は終了した。

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