日販 「NOCS9000」にサービスメニューを新規追加
日本出版販売株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:古屋文明、略称:日販)は、委託にとらわれない出版流通の仕組みを確立すべく、取引先との間で「PARTNERS契約」を締結し、返品減少に伴うコスト削減によって生まれた原資を業界三者に再配分する取り組みを続けてきている。
「PARTNERS契約」の締結書店においては、返品減少を実現すればインセンティブが獲得でき、収益の向上につながっていくが、これをフォローするために日販では効率販売を実現するサービスメニューとして、「アドバンスMD」「仕入在庫管理」といった施策を提供している。
「アドバンスMD」とは、書店自らが仕入をコントロールし売上率を高めるために、新刊の事前注文を受け付けるもので、コミック全点、書籍・ムックの大部数銘柄がサービス対象となっている。これによって、書店の意思で不要なものの拒否ができるため、返品率の削減につながる。
一方「仕入在庫管理」とは、書店が自店の仕入と在庫を管理する仕組みで、書店の決算時点での利益額を最大にするための目標在庫額・売上額・仕入額・返品額を日次で管理するシートを用意して、収益の拡大とコスト削減につなげている。
これらのサービスメニューについては、従来、営業担当者を通じて、書店にペーパーベースで情報を提供し、それを利用してやりとりを行なっていた。
今回、情報の迅速な提供と書店担当者のオペレーションの簡素化を目指して、書誌情報検索・発注・注文追跡等ができる日販の標準的なSAシステム「NOCS9000」のサービスメニューとして、両機能を搭載した。「アドバンスMD」は7月5日(木)から、「仕入在庫管理」は7月12日(木)からサービスを開始している。
日販では、今回のサービスメニュー追加によって、書店店頭オペレーションの省力化を図ると共に、「PARTNERS契約」締結店における返品減少をさらに進めて、出版流通改革の一層の進展につなげていく。
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