「第48回 日販マネジメントセミナー」を開催

日販は「第48回日販マネジメントセミナー」を、2月16日、ホテルメトロポリタンエドモント（東京都千代田区）で開催し、全国各地から90余名の参加があった。

開講のあいさつに立った吉川英作 日販専務取締役は、「出版業界では電子書籍の脅威が叫ばれ、年明けから雑誌が落ち込むなど明るい話題が少ないですが、こういう時は業界内だけで物事を考えるのではなく、他の業界からヒントを貰ったり、基本に立ち戻ったりすることが大事です。今回は『苦境に打ち勝つ経営』として、4名の方々にご講演いただきます。一つでも二つでも何か刺激を持ってお帰りいただければと思います」と述べた。

その後、4人の講師による講演がそれぞれ行われた。
第1講では、スポーツジャーナリストとして活躍されているスポーツコミュニケーションズ㈱ 代表取締役 二宮清純氏が「奇跡のリーダーシップ」をテーマに、組織づくりやマネジメントに活かせるリーダー論について講演した。
第2講では、ものつくり大学名誉教授 ドラッカー学会元代表 上田惇生氏が「ドラッカー経営思想の真髄」をテーマに、経営の基本であるドラッカーの思想について、明日からでも役立てられる思想の真髄を語った。
第3講では、ホッピービバレッジ㈱ 代表取締役社長 石渡美奈氏が「3代目社長の体当たり経営改革」をテーマに、あらゆる困難を乗り越え優良会社に立て直した経営術や、社員の学びを共有し合いながら、一緒に成長していく“人財共育”について語った。
第4講では、㈱中央図書 代表取締役 中畠健一氏が「震災を体験して語れるMEDIA PARK MIDORIの役割」をテーマに、従来からの経営理念や店づくりと、東日本大震災を体験した後の復興までの道のりや、従業員、家族の方々との絆や地域のお客様との絆を強める取り組みを紹介した。

最後に露木洋一 日販営業推進室長が、「今こそ我々が英知を結集して業界一丸となり、この苦境に対応していく時期ではないかと思います。本日のセミナーが、その一助となればと祈念いたします」と閉講のあいさつを述べた。 　今回も多くの参加者から、「どの講演も参考となる話が多く、明日から取り込めるアイデアを頂けた」と、大変好評を得て終了した。

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