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第50回「日販よい本いっぱい文庫」贈呈式開催

 日本出版販売株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:平林 彰、略称:日販)は12月4日、本社21階「銀座アスターお茶の水賓館」において、第50回「日販よい本いっぱい文庫」贈呈式を開催し、出版社・運輸会社、日販関係者あわせて91人が出席した。

 「日販よい本いっぱい文庫」は、日販創立15周年を記念して1964年にスタートした社会貢献活動で、日本児童図書出版協会と日販の主催で実施している。毎年、厚生労働省を通じて全国の児童養護施設や母子生活支援施設、小児医療施設などに図書を寄贈しており、この50年間で延べ11,683か所に191万冊を贈っている。今年は331か所の施設におよそ38,000冊を贈呈する。

 冒頭、主催者を代表して平林 彰 日販代表取締役社長が挨拶に立ち、「この『日販よい本いっぱい文庫』は、皆様のご理解とご協力により50回目を迎えることができた。今までに、延べ11,683か所の施設に191万冊を贈呈してきた。日販はこの他にも、『児童図書展示会※1』や『おはなしマラソン※2』、そして『ブックスタート※3』の支援など様々な活動をしている。『ブックスタート』の目的は本に親しんでもらうばかりではなく、周囲の方が赤ちゃんと一緒の時間を過ごし、愛情に満ちたことばを語りかけるということにあるが、『日販よい本いっぱい文庫』も根底には同じ思いがある。小学生の読書量は増えてきているが、未就学児は自分で本を選ぶことが難しい。このような子どもの身近に本を置き、周囲の大人が一緒に読書をする時間を共有し、幸せな時間を分け合っていただきたい。日販は今後とも、子どもたちに明るい未来が開けるよう活動を継続させていくので、関係の皆様には変わらぬご理解とご協力をお願いしたい」と述べた。

 贈呈式では、平林社長から鈴木 健吾 厚生労働省雇用均等・児童家庭局家庭福祉課課長補佐と、佐々木 晶堂 れんげ学園統括学園長に目録が贈呈された。来賓を代表して鈴木課長補佐から「近年、児童虐待やいじめ、不登校、ひきこもりなど、子どもをめぐる問題が深刻化しており、厚生労働省としても里親への委託、養護施設の小規模化・個室化といった見直しを進めている」と、児童福祉の現状についてお話しいただいた。また佐々木統括学園長からは「読み聞かせは、子どもたちと施設のスタッフにとって貴重なコミュニケーションの時間となる。いただいた本のページを一緒にめくり、お互いの人間性を深めていく一助にしたい」との言葉をいただいた。
 続いて、竹下 晴信 日本児童図書出版協会会長から挨拶があった後、勝又 一俊 カンダコーポレーション株式会社代表取締役社長の乾杯により、懇親会がなごやかに行われた。最後に、安西 浩和 日販専務取締役の挨拶をもって式を終了した。

※1 児童図書展示会(本と遊ぼうこどもワールド)
      1979年より毎年夏休みの時期に全国各地で開催している、絵本の展示と即売、児童書に関わるイベントな
      どを行う活動。本年で36回を数える。
※2 おはなしマラソン
      1999年より始めた書店店頭における読み聞かせ活動。現在までに14万人が参加。
※3 ブックスタート
      自治体が行う0歳児健診などで、絵本を開く楽しい体験とともに、赤ちゃんに絵本を手渡す活動。                                                   

■本件に関するお問い合わせ
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