2020/3 出版流通学院

書店の本棚にはスチール製と木製の2種があります。

書店で使われている”本棚”のほとんどはメーカーの決まった規格で作られているスチール什器です。
たまに木製の本棚を使っている書店に出会う事もありますが、木製の本棚は、そのお店の売場のサイズに合わせたオリジナルで作られています。

では、その本棚、一体、何冊ぐらい陳列できるのでしょうか?

今回は書店の本棚の収容冊数についてのお話です。

日販出版流通流通学院_棚の収容冊数

本のサイズと本棚のサイズ

主なジャンルの本のサイズは以下のようになっています。

日販出版流通学院_本のサイズ

本棚にはコミックや単行本を陳列する書籍棚と、大判や週刊誌などを陳列する雑誌棚があります。

書籍棚の横幅は900mmの規格が多く使用されていて、高さのある壁面用と背丈が低い中央用があります。
雑誌棚は書籍と違いすべて表紙を見せた面差し陳列になるので、横幅は1,800㎜と広くなっています。

本棚の1段には何冊陳列できるか

本はジャンルによって厚みと高さが違うので、1段に入る冊数、1本の書棚の中で取れる段数が変わってきます。
また、棚前平台といって最下段の前に面陳列スペースがあります。

ここは通常2列ぐらい商品が置けるよう設計されています。
棚前平台がなく床まで棚になっている図書館のような書棚を使用しているケースもあります。

一般の書店では話題商品などの大量販売もしたいので棚前平台がついている書棚を使うケースが多いです。

では、どれくらい収容できるのか、例として、高さ1,800mmの壁面棚で計算してみます。

日販出版流通学院_本棚の収容冊数の計算

文庫は1段あたり70冊、壁面棚では7段取れるので、差し陳列分は490冊になります。
同じスペースでも文芸書だと200冊と、在庫できる銘柄数は約半分になってしまいます。

‎1日に発売される書籍の点数は約200点といわれているので、文芸書の書棚1本分の書籍が、毎日、出版されている計算になります。

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※おまけ※
書店が開店する時の冊数計算の仕方

出版取次の仕事の中で、嬉しい仕事の一つが書店の開店準備です。
具体的には、書店と取次が知恵を出しあって書店のコンセプトからMDなどを決めていきます。その辺が決まると、売場ゾーニングとジャンル確定、そして各ジャンルの収容冊数を計算していきます。その時に先ほどの冊数計算を使っています。

ここの冊数計算を間違えると、商品が不足してスカスカな書棚ができたり、反対に商品が多すぎると商品の選別に予想外の時間がかかってしまうなど、様々な問題が起こります。
一番問題なのは書店のコンセプトやMDがきっちりできなくなるという事です。
だから、出版取次の担当営業はこの冊数計算をとても慎重にやっているんです。

ちなみに冊数計算の下記のような基本の数値を使っています。

段ボール1箱に入る平均冊数 = 50冊
輸送用パレット1枚に乗る段ボールの数 = 35箱 = 1,750冊
4tトラックはパレット8枚乗る=280箱=14,000冊 これで、14,000冊の輸送には4tトラック1台が必要という計算になります。

コラム「書店には何冊くらいの本の在庫があるの?」▶

まとめ

今回は書店の本棚の収容冊数の計算についてでした。

この表があると、お家の本が何冊あるかも計算しやすいですし、本棚の購入や移動などに便利ですよ。
引っ越しの時など、お気に入りの本を本棚に並べていくのは楽しいですよね(重いけど)。

では、本日も書店に行こう!

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