このページでは、書店で働くうえでよく使う用語や、出版業界特有の用語などをまとめています。書店で働く方や、出版業界に興味のある方たちの辞書代わりとしてお使いください。

なお、掲載している用語のほとんどは、出版流通学院で販売している『書店員ハンドブック』の巻末用語集から抜粋しています。このハンドブックでは、こういった業界用語はもちろん、『発注』『返品』『接客』『陳列』といった、Bookや文具業務のイロハをわかりやすくまとめており、書店の新人スタッフや指導スタッフの教科書として、必ずお役立ていただける1冊です!

ご注文は発行物ご注文画面から承っております。春からの新スタッフ採用シーズン本格化の前に、ぜひご入手ください!

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◆ア行の書店業界/出版業界用語

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※アルファベットは、カタカナ読みした場合の箇所に記載しています。

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書店業界・出版業界の業界用語

ア行の書店業界/出版業界用語です

ISBN(アイエスビーエヌ)

国際標準図書番号。図書または資料に適用される、国際的に通用する体系をもつ固有の番号。日本では1981年1月から発行出版物へのISBN登録(日本図書コード)が開始された。2007年より13桁ISBNの国際規格が全世界で開始された。

アイドルタイム

お客様の来店が減り、店内が比較的空いている時間帯のこと。この時間を利用して、次のピークタイムに備えてのワークを行う。

宛名紙

ダンボールの側面に貼られている紙で、送付先書店名が記載されている。送品伝票が入っているものには「伝票在中」と書かれている。

粗利

その商品の売上高から、仕入額や製造コストを差し引いた額のこと。商品の広告費や、販売に掛かった人件費などは、この計算式には含まない。損益計算書では、売上総利益という言い方もする。

委託制度

委託販売制度のこと。出版社から一定期間販売を委託された商品を、書店が預かり販売し、その期間内であれば商品を出版社へ返すことができる制度。この制度を利用して商品を出版社へ返すことを「返品」という一方、出版社へ返品できない商品のことを「買切品」と言う。

委託品

委託(販売)制度の対象商品。普通委託品・長期委託品・常備寄託品がある。全ての商品が委託品ではなく、返品できない商品=買切品もある。委託品にするか買切品にするかは、出版社が決定する。

一般誌

全雑誌の中で週刊誌、コミック、ムック、計画誌を除いたすべての雑誌。

売上カード

スリップの片側についていることが多い。このスリップの半券を出版社へ送付することで、出版社は売上情報を収集したり、一定条件を満たした書店に報奨金を支払っている。現在はPOSにその機能が置き換わり、多くはデータ化されている。

売場効率

通常1坪(3.3㎡)当たりの売上高をいい、店舗の販売効率を計る基準となる。高いほどよい。

売れ筋

売れ行きの良い商品。⇔死に筋

SA(エスエー)

Store Automationの略。書店業務のシステム化のこと。

SCM(エスシーエム)

Supply Chain Managementの略。一般に「調達・生産・物流・販売という一連の業務全般の効率化を図る」という意味で使用される。

MPS(エムピーエス)

「マルチパッケージストア」の略。全てのパッケージ商品(本・DVD・CD・ゲーム等)を、一店舗内で取り扱う形態のお店を指す。

奥付(おくづけ)

主として本の最終ページにあり、発行年月日・定価・書名・著者名・発行所・印刷所・ISBNコードなどが印刷されている。奥付の発行年月日は、新刊書を返品するときの目安となる。

汚破損(おはそん)

汚れや破れ等で損なわれてしまい、売り物にならないこと。

折りたたみ式コンテナ/オリコン

商品を輸送する為の、折り畳みが可能なコンテナのこと。繰り返し使用でき商品保護能力が高い。

オンライン書店

インターネットを使った書籍・雑誌の通信販売。注文を受けると、宅配便で個人宅へ届ける。

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書店業界・出版業界の業界用語

カ行の書店業界/出版業界用語です

解荷

書店に届けられた荷を開けて、商品の内容と伝票記載の数や銘柄が合っているかを確認すること。

買切品

返品できないことを条件に販売する商品のこと。予約・客注・追加注文などのBook注文品や、文具も原則として買切扱いになる。

改訂版

原版を組み直すこと。また、前の本に手を加え部分的に改正すること。

外売

書店が商品を戸別に配達したり、会社や学校などから注文を取って販売すること。

開発品

書籍・雑誌以外の商品で、主に語学CDやDVD、キャラクター商品、カレンダー、トレーディングカードなどを指す。買切品の場合が多い。

隔月刊誌

2ヶ月に1回発行される雑誌。

拡材

販売促進のために出版社やメーカーから無料で提供されるツールのこと。

学参

学習参考書の略。

隔週刊誌

月2回以上発行される雑誌で週刊誌を除き、隔週もしくは毎月一定の日に発売される。

課題図書

学校の読書指導の一環として、主に長期休暇期間中を利用して読むことを推奨された図書のこと。学校が個別に選択する場合もあるが、読書団体や図書館関係団体が指定し、読書感想文の対象とすることが多い。

巻数と回数

巻数とは、その全集の系列的な番号。回数は発売の順番。巻数と回数とは一致しない場合が多いので、注文をするときや受けるときは、「第○巻」なのか「第○回配本」なのかをはっきり確認することが大切。

既刊

すでに発行されている出版物。⇔未刊

季刊誌

通常、春・夏・秋・冬の年4回発行される雑誌。四季刊・クォータリともいう。

逆送品

返送品

客注品

お客様から注文を受けた商品のこと。所定の場所に取りおいて置き、間違っても売場には並べないよう注意が必要。

休刊

発行を一時休むこと。

業界三者

本に関わる、出版社(版元)・取次・書店を指す言葉。

競合店

自店の近くにあって似た客層、商圏をマーケットにしているライバル店。

計画誌

全国一斉発売をめざして、出荷日・発売日をあらかじめ取次と出版社で協議し、決定に従って計画的に輸送される雑誌。

月刊誌

毎月1回定期的に発行される雑誌。

欠本/欠品

店頭にあるべき商品が欠けている状態のこと。

検品

店舗に届いた商品が、発注数と合っているか、商品名に間違いはないか等を、荷物に同封されている送品票と照らし合わせて確認すること。

コーナー組

テーマを決めて、そのテーマに沿った商品を1ケ所に集めて陳列すること。

コミック

コミック雑誌のシリーズを単行本形式にまとめたもの。コミックは他に書籍扱いコミックとコミック文庫(漫画文庫)があり、これらは雑誌として扱わない。

ゴールデンライン(ゴールデンゾーン)

ターゲット層の目線よりやや下の、有効陳列範囲のこと。最も見やすく、手に取りやすいため、売り上げも集中する。

混送

新刊書と注文品をひとつの荷物で送ること。

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書店業界・出版業界の業界用語

サ行の書店業界/出版業界用語です

再版

既刊の出版物を同一の版型・原版によって再び出版すること。現在では、紙型・原版の小修正(誤植など)以外そのままで増刷することも再版といい、この意味では「重版」と同義に使う。

再販契約

再販売価格維持契約の略。書籍、雑誌の定価明記のものはそれを出版社の許可がない限り値引して販売してはいけないという契約。

再販制度

再販売価格維持制度の略。書籍、雑誌に明記されている本体価格、定価を値引きして販売することを禁止した制度。出版物は文化性の高い商品として長年保護されてきているが、独占禁止法の適用除外品としての問題は問われ続けている。

逆綴じ

製本する際に、表紙と本文が逆に綴られている状態のこと。

雑協

社団法人「日本雑誌協会」の略称。1956年1月30日、雑誌出版社の有志30社によって結成。会員はいずれも有力雑誌出版社で構成されている。

雑誌

雑誌コードを取得した商品のこと。期日を定め号を追って発行する出版物を指す。

雑誌愛読月間

毎年7月21日~8月21日の1か月間。この期間内に対象雑誌の定期購読を申し込むと購読料1か月分を割り引く「定期購読キャンペーン」などを実施している。

雑誌コード

雑誌の標題(誌名・タイトル)ごとに設定される商品番号のことで、5桁のコードで表される。市販されている雑誌の裏表紙に、5桁のコードと2桁の月号数をハイフンでつなぎ、印刷表示される。

サン・ジョルディの日 (四月二十三日)

毎年4月23日の「本の日」のこと。スペインのカタルーニャ地方で行われていた、この日に親しい人に対して本を贈る風習が、日本にも取り入れられたもの。世界では「世界図書・著作権デー」、日本では「子ども読書の日」でもある。

CRM(Customer Relationship Management/シーアールエム)

重要な顧客との関係を強化し、商品・サービスを購入してもらうことを狙う経営の一手法。

時限再販

出版社が再販契約出版物を新刊発行後に自由価格で販売すること(非再販)。発行時に、一定の年月経過後に価格拘束を解くという表示をしている場合と、新刊発売後の経過をみて非再販に切り替える方法がある。広義には、期間及び販売箇所を限定して、その期間のみを非再販にする販売方法も含まれる。

事故伝

注文短冊のうち、品切・不明等で商品がないまま戻ってくる短冊のこと。

実用書

仕事や暮らし、生き方や人生観など、日常生活で役立つための技能・知識・情報などを主とした図書のこと。

児童書

乳幼児から小学生、中学生くらいの読書興味や読書レベルにあった図書のこと。

自動発注

自動的に発注する仕組みや商品のこと。自店での自動発注の対象は何かを確認し、重複発注を避けるために、手動では発注しないようにすることが大切。

品切

切れ、ともいう。売り切れの状態のこと。取次に在庫がある場合や出版社で重版・再版中の場合があり、絶版とは区別される。

品出し

検品が終わった商品を、売場へ並べること。前夜の内にスペースを空けておくと、次の日の作業をスムーズに進めることができる。

死に筋

良く売れる商品(売れ筋)に対して、需要が乏しくあまり売れない同じジャンルの商品のこと。売れ筋商品と入れ替えていくことが大切。⇔売れ筋

ジャンル

商品の種類を内容によって分類したもの

週刊誌

毎週1回定期的に発行される雑誌。内容は、ニュース性や連続性が強い。

什器

商品を陳列する棚や台のこと。壁面什器、平台什器などの種類がある。

充足率

在庫すべき銘柄が、現状どれぐらい在庫できているかという「在庫の質」を示した指標。

手動発注

商品の売れ行きを確認しながら、手動で発注を行うこと。

シュリンク包装

荷物を専用のビニールフィルムで覆い、加熱収縮させて荷物を強く固定保持する包装方法。

常備寄託

出版社が書店に、一定期間自社の書籍を預けること。常備寄託契約を結ぶと、売れた商品は必ず補充していつも店頭に全点揃えておかなければならない。寄託期間は1~2年で、期間が過ぎたら預かった商品は全て出版社に返品し、新しい商品と入れ替える。

商品回転率

小売業の販売効率をみる代表的な指標。一定期間内に、保有する在庫が販売された回数を示している。高いほど良い。

正味(しょうみ)

本体価格に対する仕入値段をいう。本体価格が1,000円で正味が800円ならば、「正味80%」または「8掛(がけ)」という。

書協

社団法人「日本書籍出版協会」の略称。出版事業の健全な発達のために、出版文化の向上普及に必要な調査研究や、関係者の親睦と福利増進、国際的交流の推進など各種事業を行っている。

書籍JANコード

「日本図書コード」を国際標準にしたがってバーコードで表現したもので、1990年より広く流通業務に使用されている。

ショタレ

①返品期限が切れてしまい返品しそこなった商品。②お客様の注文品がキャンセルになって返品できなくなった商品。返品不能品。

初版

印刷・発行される著作物の最初の版。第一版・第一刷ともいうが、第二刷でも何ら改定のない場合は初版という。

新刊

新しく企画されて出版された本のこと。

新古書店

コミックや文庫を中心に中古本を売買する店舗のこと。売買対象は書籍に限らず、音楽CDや映像ソフト、ゲームソフト等も併せて取り扱う店舗が多い。

新書

1938年創刊の「岩波新書」から生まれた名称。判型は、B6判より少し小型。

ストック

店頭には陳列していないが、店の在庫として持っている商品。

スリップ

短冊型の補充カードのことであり、書籍全般に挿入されている。書店では本が売れた時にこれを抜き取る。このカードは2枚つづきで、1片は補充用の注文カードとなり、1片は売上データとして活用される。

責任販売制

現行の委託制度に代わる、出版物の新しい販売制度。書店マージンの引上や満数供給保証をする代わりに返品時の負担増などの責任を課すもので、これまでには一物二条件併用での販売などが行われた。日販では、返品率改善に基づくインセンティブやHigh-Profit企画でのマージンUPの取組みなどがある。

背差し陳列

背差し棚にて、本の背を見せる最も一般的な陳列方法。棚に多くの本を並べる ことができる一方、訴求力が落ちるので、プレートを差すなど工夫が必要。棚差しとも言う。

絶版

書籍の原版を廃して、以後重版しないこと。増刷の可能性がなくなるのでその書籍は入手不可能となる。品切とはこの点が異なる。

全集

①ある著作者の全著作物をまとめ、1巻あるいは数巻に分け刊行したもの。②時代・部門・思想・流派・国その他の地域などにより代表的著作物を選出、これを数(十)巻の書籍にまとめたもの。「日本文学全集」「古典全集」等がこれにあたる。

全書

ある学説やある人の著作を全て集めた書物。またはある方面についての文献・著作を網羅した物。

専門書/専門誌

社会科学・自然科学などの特定の学科・事項などについて、専門家・研究者向けにつくられた書籍や雑誌のこと。

創刊号

新しく発行された雑誌の第1号。

増刊号

通常号に収録しきれない内容や、大きな事件・テーマなどを特集して臨時に発行される雑誌。

双書・叢書

①同一種類の事項について集めた書物。②続けて出版する同一種類の本・シリーズ。

装丁

①表紙・見返しなどの体裁から製本材料の選択までを含めた本の外観上の美しさを作る技術。②書籍・雑誌の表紙の工夫・デザイン。

ソフトカバー

PB(ペーパーバック)

損益計算書

財務諸表の1つで、会計期間における収益と費用の発生状況を示し、経営成績を表す。P/L。

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書店業界・出版業界の業界用語

タ行の書店業界/出版業界用語です

貸借対照表(バランスシート)

財務諸表の1つで、期末における資産・負債・資本の状態、すなわち財政状態を表す。B/S。

託送書

取次から書店に商品を送品する際に、運送会社に対して作成する送品個数明細書のこと。また、書店から取次に商品を返品する際に、運送会社に対して作成する返品個数明細書のこと。

棚卸し

年度決算・月々の決算・または在庫点検などのために、残っている商品の数量と価格を調べ在庫金額を算定すること。

多面陳列

1つの商品に対して、複数の面を見せて陳列する方法のこと。表紙だけが見える平積み陳列以上に訴求力が高まるので、フェア商品などの圧倒的に目立たせたい商品向き。

単行本

単独に1冊として出版される書籍。数人の執筆者による編集著作物(事典・辞典類、年鑑、絵本、教科書、参考書)や文庫叢書(そうしょ)全集などの周期を予定せず継続的に刊行される出版物は該当しない。

短冊

スリップ

単品管理

自店でよく売れる商品は何かを確認し、販売効率を高めるために銘柄別に売行管理を行うこと。

帳合・帖合

本来の意味は帳簿をつけ合わせ、計算の正否を調べることであるが、取次と取引をしていることを示す場合も多い(例:日販帳合)。

長期委託

主にセット商品などを4~12ヶ月間、商品の店頭陳列を書店に委託して販売すること。委託期間終了後に、返品された額を差し引いて代金が精算される。

直販

出版社やメーカーの直接販売で、取次・書店を経由しないで直接学校や読者に販売することをいう。

束見本(つかみほん)

新企画の出版物の本文(見本)を一部印刷した拡売用実物見本(中味は白紙)。

定期改正

定期的に購入予約されている部数を定期予約数といい、これに店頭で売れる部数を加えて書店の必要数とし、この部数に増減があった場合の変更を取次に連絡すること。

定期刊行物コード

書店POSシステムで自動読み取り処理をするための雑誌用ソースマーキングコード。共通商品コード(JANコード)と互換性を持つ。

A=定期刊行物用フラグ
B=予備コード1
C=雑誌コード
D=月号
E=年号
F=チェックデジット
G=予備コード2
H=本体価格(税抜き)

定期購読

雑誌などの定期的に刊行されている商品を、お客様が買逃しのないように書店で取置く手段。

Tコード

雑誌コード、月、号数、定価等からなり共通商品コード(JANコード)と互換性を持つ、Tからはじまる雑誌コードのこと

伝入/伝票在中(でんいり/―)

この荷物の中に伝票が入っているということを示す。解荷の際には最初にこの表示のある荷物を開けて伝票を回収する。

電子書籍

PC、携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末や専用端末で読む、デジタルデータ化された出版物。一度書籍化された小説やコミックをデジタル化する場合が多い。なおデジタルコンテンツは有料、無料のものがある。

点数と冊数

出版物の数え方。「点数」は種類・アイテム数のこと。『広辞苑』が2冊あれば、「1点2冊」と数える。『広辞苑』が1冊、『大辞泉』が1冊あれば「2点各1冊」と数える。

特殊品

レジ回りの備品など、取次会社が書店向けに販売している業務備品のこと。

特価

書籍の場合、主に予約した際の特別価格を指し、定価より安い価格となる。雑誌などでは、「特大号特価」などというように高い時に使われる。

取り置き

お客様の依頼により店頭にある在庫を、そのお客様が来店されるまで確保しておくこと。

取協

日本出版取次協会の略称。取次各社共通の問題の解決にあたるとともに、出版物取次業の健全な発展と、出版物による文化的使命の達成を図り、業界の発展に寄与することを目指している。

取次

出版物を卸す販売会社のこと。

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書店業界・出版業界の業界用語

ナ行の書店業界/出版業界用語です

中とじ製本

背と折目の内側中央部を針金でとじる製本形式。

日書連

日本書店商業組合連合会の略。日本の新刊書店が加盟している業界団体のこと。

日本十進分類法(NDC)

書籍コードの基礎となっている図書の分類方法で、主に図書館で用いられている。全分野を、1.哲学、2.歴史、3.社会科学、4.自然科学、5.技術、6.産業、7.芸術、8.言語、9.文学の9つに分類し、それぞれに1~9の番号をつけ、どこにも属さないものには0をつけて総記としている。略称は「NDC(Nippon Decimal Classification)」。

日本出版インフラセンター

出版流通の改善や出版情報の基盤整備などの課題を出版業界全体で達成していくことを目的に、雑協書協取協日書連などにより設立。ICタグや貸与権などの研究・実験を行っている。

入帳

返品した商品の金額や不着品の金額などを、取次の口座帳尻から差し引くこと。

延勘/延勘定(のべかん/のべかんじょう)

セット商品や出版社企画商品など高額商品の支払いを延期して請求すること。3ヶ月延期する場合は「3延べ(さんのべ)」という。

ノベルティ

広告や宣伝のために、社名や自社の商品名を記してお客様に提供する記念品のこと。

ノンフィクション

主に、事実に基づいた記録文学・報道記録などを指す。⇔フィクション

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書店業界・出版業界の業界用語

ハ行の書店業界/出版業界用語です

廃刊

雑誌や新聞の刊行が廃止となること。

バーゲンブック/自由価格本

発行から一定期間を経過した、一度も消費者の手に渡っていない新品本。出版社により定価の枠が外され自由に値引き販売を行える。取扱いジャンルも幅広く、季節や客層を選ばないため、年間を通じて展開が可能。

パターン配本

書籍の新刊などを書店に配本する方法で、書店の販売力・商品別要望を基準にあらかじめ配本ランクを設定し、コンピュータ処理で配本数が決定されるシステム。

バックナンバー

雑誌の最新号に対して古い号数のこと。

バックヤード

一般に、売場以外の仕事場などをいう。書店については、書庫・解荷・準備室などの他に休憩室・事務室等を含めていう場合もある。

バッグサイズ

主にファッション雑誌において、通常のA4サイズより小さいB4サイズの雑誌のこと。大きさは約70%と小ぶりになるが、基本的に内容は通常サイズと同じ。付録はつかないことが多く、値段も通常サイズより安価な場合が多い。

パッケージ

DVD、CD、VIDEO、ゲーム、マキシシングルの外装のこと。

ハードバック

皮や厚紙を表紙に使った本のこと。ソフトカバー(ペーパーバック)に対して、ハードカバー(ハードバック)とも言われる。表紙が本文用紙より大きい。重さが出るため持ち運びには適さないが、丈夫で保存性に優れている。

ハードカバー

ハードバック

判型

本の大きさ。A6判(文庫サイズ)、新書判、B6判(単行本サイズ)、A5判(教科書サイズ)、B5判(一般雑誌サイズ)などがある。

ハンディターミナル(書店用)

商品のバーコードを読み取るだけで、発注・返品データの作成から日販へのデータ送信まで出来る、場所を問わず使えるスキャナー。日販では「CS-HT+」を開発・販売している。

版と刷

原版に訂正が加えられて刷り出される1回分を「版」というのが基本である。同じ原版から刷り出される1回分を「刷」という。

搬入

出版社が取次に商品を運び入れること。

版元

出版社のこと。

BL(ビーエル)

ボーイズラブの略で、男性同士の同性愛を題材とした小説や漫画などのジャンルのこと。

ビジネス書

主にビジネスマンを対象にした書籍で、仕事の進め方や、考え方、能力開発などについて書かれたものが多い。

必備図書

自店独自の推薦図書として常に陳列販売をする図書のこと。

表紙陳列(面陳列)

背差し棚で本を立て、表紙を正面に見せる陳列方法。表紙でアピールし、購買意欲を起こさせる方策。

平台

平積み陳列のための陳列台。

平積み陳列

平台の上に、商品の表紙を上にして積み上げる陳列方法。表紙が見えることで訴求力が高まるので、アピールしたい商品、さらに大量販売を目指す商品に行う。

平とじ製本

背に近いところを針金でとじ、表紙でくるんで糊で貼りつけた製本方式。針金とじは表紙の内側に入って見えず、背は正しく角になる。

フィクション

想像力によって創作された著作物のこと。小説・戯曲などの文学作品をいう。⇔ノンフィクション

フェア

店頭活性化のために、あるテーマのもとに商品コーナーをつくり販売促進を行うこと。

不稼働在庫

長期間売れずに、在庫として店内に残っている商品のこと。

複合化

特定商材のみを扱っていた店舗が、その他の商材も扱うようになること。例えば書店の場合、複合化の商材として文具や雑貨を取り扱い出す店舗も多い。

複合店

普通書店で扱っている商品以外の売場を書店に併設し、相乗効果、店の個性化を図っている店舗のこと。

複数箇所陳列

1つの商品を複数箇所で展開する陳列方法。目に触れる機会を増やすことで、購買率を高めることが狙い。

普通委託

発売日から数えて一定期間内であれば返品出来るが、それ以上経過すると返品できない委託のこと。出版物の大部分はこれにあたる。

ブックスタート

0歳児健診の機会に、赤ちゃんと保護者を対象に絵本、ガイドブック等をまとめたパックをメッセージや説明を添えて手渡す運動。NPO「ブックスタート」が全国の自治体、ボランティアらと推進している。

部分再販

出版社が新刊発売時から小売価格を拘束しない販売方法。再販契約取次会社と締結している出版社であっても、その商品は非再販契約出版物として扱われる。

フリーペーパー

特定の読者を狙い無料で配布する定期発行の地域生活情報誌。イベント、タウン、ショップ、求人、求職、住宅・不動産、グルメ・飲食店、ショッピング、演劇、エステ・美容、レジャー・旅行、各種教室など、多岐にわたる生活情報を記事と広告で伝える。

プレス返品

返品雑誌をそのまま出版社(代行業者)に返品するのではなく、紙質別にプレス加工し、古紙を出版社(代行業者)に返品すること。

付録

主に雑誌などについている、冊子またはその他のおまけ。

文芸書

小説・エッセイ等の文芸作品を掲載した書籍。

文庫

主にA6判の、装丁・判型などを一定にしたシリーズ。

分冊百科

1つのテーマに沿って毎週(もしくは隔週)刊行する雑誌。あらかじめ完結が予定されており、ファイルマガジンとも呼ばれる。

ベストセラー

週・月および1年を単位に最も売れた書物。また特に売行の高いものを指す場合もある。

別冊

連載されていた記事をまとめたり、通常号とは違うテーマを特集したりして、臨時に発売する雑誌。

PB(ペーパーバック)

ソフトカバーともいい、皮や厚紙などが表紙に使われたハードカバーに対して、安価で柔らかい紙を表紙に使った文庫新書などを指す。

返送品(逆送品)

書店から取次へ返品された商品のうち、買切品・返品期限切れなどの理由で書店に戻される商品。逆送品」とも呼ばれる。

返品伝票

売れ残った商品を、書店が取次に返すときに使用する伝票。商品の種類によって専用の返品伝票がある。現在はほとんど無伝返品。

返品率

書店が仕入れた商品が売れずに、取次に返品される割合のこと。例えば、100冊仕入れ、その内の30冊が返品されるなら、返品率は30%となる。

報奨カード

出版社によっては、売上カード1枚につき何円かの報奨金をつけている場合がある。その売上カードを報奨カードという。これらをまとめて各出版社へ送ると、報奨金を受けられる。→売上カードスリップ

補充

完売してしまい、お店に在庫がない商品を発注すること。商品が入荷されるまでの期間は販売機会が失われてしまうため、売れ筋商品は完売前に発注することが大切。

POS(ポス)

Point of Salesの略で、販売時点情報管理システムのこと。販売時点で即時的にデータが入力され、売上管理・在庫管理・発注処理などができるシステム。

POP(ポップ)

Point of Purchaseの略で、小売店の店内に直接取り付け、販売員に代わってお客様の知りたいこと、情報、サービスを伝える広告のこと。

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書店業界・出版業界の業界用語

マ行の書店業界/出版業界用語です

未刊

まだ刊行されていない書籍。⇔既刊

ミリオンセラー

100万部を超えた商品のこと。

ムック

内容や販売方法が、雑誌よりも書籍に近いためマガジンとブックの合成語として誕生した。主にワンテーマ主義が多く、比較的高価な商品が多い。雑誌コードの上1桁は「6」。

無伝票返品方式/無伝票返品システム

無伝票返品方式の略。書店作成のデータは入帳に使用せず、返品されてきた商品の情報にもとづき入帳情報を作成する返品。

メディアミックス

あるコンテンツを書籍・コミックの他に、テレビや映画、ゲームなど、複数のメディアで同時に展開することで、販促面等に相乗効果を生み出す広告活動のこと。

文字・活字文化推進機構

「子どもの読書活動推進法」と「文字・活字文化振興法」を具現化するため、2007年10月に設立された団体。日本語を深く理解し、表現力や思考力、情報分析力や構想力を持った人づくりをめざすことで、言語力豊かな国民生活と創造的な国の実現に向けた活動を展開している。

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書店業界・出版業界の業界用語

ヤ行の書店業界/出版業界用語です

予価

予定価格のこと。出版社が定価を決定せず、事前に告知する場合などに使う。

予約価/予約特価

予約出版の際、ある一定期間、予約申込者に対して提供する特別価格のこと。

予約注文

商品が出来る前に購買申込みを募ること。出版社が取次、書店がお客様から申込みを受ける。

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書店業界・出版業界の業界用語

ラ行の書店業界/出版業界用語です

落丁/乱丁

いずれも製本過程のミスによって起こり、ページ数の脱落しているものを落丁、ページ数が前後に入り乱れているものを乱丁という。

了解品

本来は返品できない条件だが、出版社やメーカーに事前に了解を得て返品することが可能になった商品のこと。その返品時には、商品にその了解者と、理由を記した了解書が必要。

レジ回り商品

トレーディングカード等、お客様が気軽に買えるようにレジの近辺に陳列し、販売する商品。

レベニューシェアリング

レンタル店と映像ソフトメーカーの両者で収益を配分する「収益配分型」の流通形態。商品の所有権をメーカーが持っていることが特徴。

ロングセラー

数年から数十年の長い間、継続して読まれ続けている書物。

ロングテール

量的にはあまり売れないが、ニーズは存在する商品群の総称。ネット書店での売上比率が大きい。

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