NIPPAN 日本出版株式会社

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出版業界の構造

出版社と書店をつなぐ出版販売会社(取次会社)

出版業界の商品は、書籍・雑誌といった出版物です。それらを作る出版社や、販売している書店の存在は広く知られていますが、その架け橋を担う日販のような取次会社の存在はあまり知られていません。

出版社が作った出版物は、取次会社を経由して全国の書店へ届けられます。全国に多数ある出版社と書店の間に立つことで、流通や取引をスムーズにしているのです。さらに、出版社から集まる商品情報や、書店から集まる売上データ・市場動向をもとに、より良い出版物作り・より良い書店作りをサポートしています。

また、スペースの限られた書店で売れ残った書籍は、再び取次を経由して出版社に戻り、次の販売チャンスを待ちます。書籍より寿命が短い雑誌の場合は、やはり取次を経由して再生紙への加工の工程に進んでいきます。

書店と出版社を結ぶ取次
書店と出版社を結ぶ取次

“業界三者”の役割

①出版社(約3,500社)※1

  • ・出版物を制作し、情報を発信する役割。
  • ・専門出版社と総合出版社に分けられる。
  • ・年間に生み出される新刊(=新商品)は約8万点。
    毎日200点以上の本が生まれ、取次会社を介して書店へ、読者へと届けられている。

②取次会社(22社)※2

  • ・出版物を仕入れ、全国の書店へ送り届ける”本の商社”。
  • ・市場の約7割が、取次会社の上位2社を経由して読者へ届けられている。
① 商的流通機能 1. 取引機能
出版社からの仕入と書店への送品、それに関わる取引代金の請求、回収。
2. 販売機能
店舗運営、出店などのアドバイス、出版社の大型企画商品の販売促進など。
② 情報伝達機能 情報ネットワークシステムにより出版社、書店の情報を双方向に提供する。
③ 物的流通機能 出版社から商品を仕入れ、書店別に仕分け、全国の書店に配送する。

③書店(約14,000店)※1

  • ・実際に出版物を陳列して、文化・情報を読者に届ける役割。
  • ・毎日発行される新刊は、取次会社の売上予測をもとに書店へ届けられる。
  • ・新鮮さを保つため、陳列期間にはある程度のサイクルを設けている。
  • ・書店だけでなく、CVS(コンビニエンスストア)やインターネット書店へも、
    取次から商品が届けられている。
  • ※1 出典:2016年版 出版指標年報
  • ※2 一般社団法人日本出版取次協会 会員社数(2016年4月1日現在)

出版業界のルール

本はどこでも同じ値段!?

地域間で文化的な格差が生じないよう、日本では出版物を定価で販売することが認められています(再販制度=出版物再販売価格維持制度)。この制度により、どの地域の読者でも、同じ価格で出版物を手にすることができますが、書店にとっては価格での競争ができないという側面もあります。

売れなかったら返品OK!?

書店の店頭に並ぶ多様な出版物は、書店が買い取ったものではなく、出版社から一定期間販売を委託された商品です。売れ残った商品は、出版社へ返品することが認められています(=委託販売制度)。この制度により、書店は在庫を抱えるリスクを負わずに、多様な出版物を取りそろえられますが、返品によって輸配送などのコストがかかるという側面もあります。