2007/11/12
東北日販会(会長:藤原直金港堂代表取締役社長)は11月8日、宮城郡松島町の松島 一の坊で、会員書店をはじめ、出版社、日販関係者あわせて260人出席のもと、第3回東北日販会総会を開催した。
冒頭、藤原会長があいさつに立ち、「3年前にこの東北日販会は衣替えをしたわけだが、その後、会員のみなさまのお力添えで3回目の総会を迎えることができた。毎年、『今年の漢字』が発表されるが、どんな漢字がふさわしいかと考えてみたところ『偽』という字を思いついた。賞味期限・内容の偽装が相次いだ年であった。われわれの業界は内容を偽るということはないと思うが、心の持ち方については、対岸の火事ですまされることではない。われわれの業界はもともと、ローテク・ハイタッチで、人と人とのつながりの中で物事を作り上げてきた。しかし売上が落ち込み、書店数は減り、その一方で売場面積は増えている。このような中で、コストカット・ローコストオペレーションがもてはやされている。ITの力は必要だが、ハイタッチ・心の部分がおろそかになり、現場の力が落ちているように思う。書店の復活には、お客様に対してどう接したらよいか、どうやって一冊一冊売っていくかということを考えなければならない」と述べた。
続いて、昨年度の事業報告および今年度の事業計画案、予算案などが審議され、いずれも可決・承認された。
来賓を代表して古屋文明日販代表取締役社長は、7月に発生したシステム障害について陳謝した後、「昨今、景気はよくないのに物価が上がっていて、店頭の状況もよくない。4月〜10月累計の既存店のPOS実績は、雑誌が▲3.8%、書籍が▲5.6%、合計が▲4.7%であった。大学生の生活アンケートを見たが、読書時間ゼロという人が最も多い。雑誌を買うのもゼロ冊、勉強に関係する本を買うのもゼロ冊という人が最も多い。10月下旬に文字・活字文化推進機構が設立されて、気運は盛り上がっている。業界でも様々な読書推進活動があるが、地道な活動を続けていくしかない。王子流通センターのリニューアル計画『王子NEXT』は、スケジュールを再構築しており、決定次第、順次新しい施策をリリースしていく。CRMプログラム『Honya Club』は202書店、114万人というスケールとなった。100万人の購買データを分析・活用してユニークなコーナー展開のご提案も行っている。また雑誌売場の活性化に向けて、『Z-TOP』と名付けた取り組みを開始した。雑誌の宛名紙への中ジャンルと付録点数の表記、日販オリジナルフェア、発売日プレートなど、雑誌売場の活性化につながるものと考えている。日販の今期の中間決算は、残念ながら減収減益となる見込みである」と述べた。
総会に先立って行われた商談会は、65出版社のブースに多数の書店担当者が来訪した。
また研修会は「積極的な販売方法のご紹介」と題し、福井県越前市・ひしだい書店の京藤敏実代表取締役社長より「地域密着による売上確保と利益創出〜学校・図書館の予算獲得」、福島県福島市・佐周書店の主任・瓶子雅子氏と鈴木恵利子氏より「人材育成の重要性と店頭オペレーション〜店頭活性化と売上アップ」について、それぞれ事例が発表された。
■本件に関するお問い合わせ
日本出版販売株式会社 経営戦略室広報課 担当:岩本
TEL.03-3233-3829 FAX.03-3233-6045
E-mail:press@nippan.co.jp
|