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第8回東京日販会総会を開催

 東京日販会(会長:矢幡 秀治 真光書店代表取締役社長)は7月22日、都内の東京ガーデンパレスで第8回総会を開催し、会員書店はじめ、出版社、日販関係者あわせて125名が出席した。

 冒頭、挨拶に立った矢幡会長は、「店頭は非常に厳しい状況が続いているが、私の周りには、電子書籍は重い、目がちかちかすると言って、紙の本に戻ってくる人が大勢いる。こうした読者の期待に応えるためにも、店頭の品揃えを充実させたい。リアル書店はネット書店とは違い、品揃えと接客の両方が大事であるが、書店の好みの本だけを売ることは難しいので、日販と出版社には、売りたい本、売れる本をどんどん提案してほしい。会員書店には、本日の成果を持ち帰って、積極的な販売促進をお願いしたい」と述べた。
 次に、昨年度の事業経過報告・会計報告および今年度の事業計画案・予算案が審議され、いずれも可決・承認された。

 続いて、来賓を代表して挨拶に立った竹山 隆也 日販取締役は「日販は、中期経営計画の最終年度にあたる今年度も、出版流通改革、店頭活性化につながる施策に取り組んでいる。現在は、今月から始まった店頭企画『祭』と、『雑誌愛読月間』を通じた雑誌定期購読者の囲い込みに力を入れている。弊社の調査では、定期購読者の多い書店は、店頭売上が前年よりも高いという結果が出ている。東京日販会の会員書店は駅前の立地が多いので、その強みを生かした取り組みをお願いしたい。
 書籍と雑誌の売り上げが依然として厳しい状況にある中、日販では『BASE+1(ベースプラスワン)』として、書店との親和性の高い商品や施策を提案している。本日、この会場で紹介しているDULTONのリーディングクラス、店頭在庫検索・発注アプリ『attaplus! (アッタプラス)』のような、リアル書店の強みを活かすための取り組みを今後も提案していくので、導入のご検討をお願いしたい」と述べた。

 総会終了後は、「『八月の六日間』発表記念」と題し、『八月の六日間』(KADOKAWA)著者で直木賞作家の北村 薫氏による記念講演が行われた。KADOKAWA編集者との対談方式で、新刊の創作秘話をはじめ、自分にとっての「本」、紙の本と電子書籍の違いなどについて講演された。

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