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第43回岡山日販会総会を開催

 岡山日販会(会長:長田 勝志 株式会社オサダ文昭堂代表取締役社長)は、11月13日、岡山市の岡山国際ホテルで第43回総会を開催し、会員書店はじめ、出版社、日販関係者あわせて79名が出席した。

 冒頭、挨拶に立った長田会長は、「我々の市場を揺るがすような出来事として、まず『東の幕張、西の岡山』と言われるイオンモールに、未来屋書店が出店した。競合関係になるが、同じ日販取引書店の仲間として懇親会に店長を招待しているので、ぜひ親睦を深めていただきたい。また、3年前に拡販を行った『でーれーガールズ』(原田マハ著、祥伝社刊)の映画化や、人気の『妖怪ウォッチ』の影響から、『もんげー岡山!』の合言葉で岡山全体が活性化している。岡山日販会も、その勢いに乗って市場を盛り上げていきたい。
 昨年『第二回選抜総選挙拡販銘柄』を決定し、力を入れて拡販に取り組んだが、目標未達という残念な結果になった。しかし、第三回も実施するので、会員書店には奮って参加いただきたい。昨今、書店の業態や環境は、一段と大きく変化してきている。しかし、紙媒体の市場はなくならないし、書店が情報の発信源として、読者に伝えていかなければならない。日販が進める、書店の収益改善や他店との差別化のための施策を活用し、この厳しい状況を乗り越えていこう」と述べた。
 続いて昨年度の事業報告及び今年度の事業計画案、予算案などが審議され、いずれも可決・承認された。

 次に来賓として挨拶に立った吉川 英作 日販専務取締役は、書店が取り組むべき施策として「在庫コンディションの良い店と悪い店では売上に大きな差がある。そのため、充足率を上げて不稼働在庫を減らすという『ベスポジ化』をしなければならない。またコミックと平台に注目し、売れない書籍を平台から減らして、コミックを増やせばダウントレンドの中でも勝てる要素がある。さらに店頭イベント『祭』を活性化させるなど、『Base+1(ベースプラスワン)』の考え方のもと、魅力ある店づくりをすることが重要だ」と述べた。

 総会後に開催された記念講演会では、「本づくりはまちづくり―地域出版の現場から」と題し、吉備人出版代表取締役の山川 隆之氏が講演した。出版社を立ち上げた理由や苦労したことなどを語った上で、「小さな出版社で、ベストセラーを出すなど大きなことはできないが、微力ながら岡山の出版社として地域に貢献していきたい」との決意を述べた。
 また、その後は岡山支店の取り組みの報告として、地元企業との連携のもと今夏から取り組んできた店頭イベント「岡山祭り」の売上効果を発表した。そして、今後は更にパワーアップした「もんげー岡山祭り」として取り組むことを発表し、積極参加を呼びかけた。

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