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第4回九州日販会総会を開催

 九州日販会(会長:草野 義廣 くさの書店代表取締役社長)は、10月16日、福岡市内のグランド ハイアット 福岡で第4回総会を開催し、会員書店はじめ、出版社、日販関係者あわせて233名が出席した。

 冒頭、挨拶に立った草野会長は、「昨今の出版業界の厳しい状況を生き残るためには、取次である日販の指導と出版社の斬新な企画、そして書店の自助努力が必要である。また業界の基本的な考え方を改め、今までとは違った様々な観点から努力することが必要になると考えている。
 10年ほど前のベストセラーである『金持ち父さん 貧乏父さん』(ロバートキヨサキ著、筑摩書房刊)は、サラリーマンの生き方を綴った本だが、この本の内容を書店に置き換えて考えると、例えば書籍だけでなく文具・雑貨等も扱うなど、収入口を増やしていかなければならないということになる。開拓あるいは販路拡大を進めていくことで、業界の中で生き残っていかなければならない。この後も商談会があるが、出版社、日販、書店の良い縁を、今後とも継続していきたい」と述べた。
 次に、昨年度の事業経過報告・会計報告および今年度の事業計画案・予算案が審議され、いずれも可決・承認された。また下記の通り一部役員に変更があった。

 続いて、来賓を代表して挨拶に立った平林 彰 日販代表取締役社長は、まず今夏の大雨・台風被害に遭われた方へのお見舞いと、それに伴う商品配送の遅れへの謝罪を述べた。
 次に、雑誌の拡販と、今年度から始めた「Base+1(ベースプラスワン)」という二つの施策について述べた。雑誌の拡販については「一昨年から、店頭で定期購読を勧める施策を推進してきた。多くの書店から成功例を報告いただいているが、なかなか女性のお客様に定期購読をしていただけない現状がある。雑誌の中で最も売上シェアの高い女性誌を中心に色々な施策を打っており、この後も『冬マガ』という企画を実施して、並べ方から改善していこうと考えている。雑誌は回転率を上げる上では欠かせない商品なので、書店でも売り伸ばしをお願いしたい」と述べた。また「Base+1」については「客単価は減っていないが客数が減っているという現状の中、何とか客数を増やしたいという思いで『祭』などを実施した。書籍、雑誌の売場をベースに様々なものをプラスすることで集客を高め、五感に訴求するような取組をやっていきたい」と述べた上で、文具や雑貨をはじめとする店頭施策の状況について説明した。

 総会終了後は、「バックヤード片づけProject」と題し、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の平本 雅則氏による記念講演が行われた。バックヤードの整理のために必要な事前準備、実行計画、アフターチェックなどについて、実際の事例を基に説明された。
 また、九州日販会拡販銘柄として取り組んできた三笠書房・PHP研究所・小学館のディスプレイコンクールの、上位3店舗への表彰をそれぞれ行った。

≪新任≫
副会長:的場 勝彦(株式会社Misumi 部長)
幹 事:満島 隆幸(株式会社ミツシマ 取締役部長)                              

■本件に関するお問い合わせ
日本出版販売株式会社 経営戦略室経営企画グループ広報チーム 担当:丸、正道寺
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