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文庫売り伸ばし企画「傑作宣言プロモーション」売上2.6倍の効果「代表作」から「次の一冊」へ、「著者買い」促進に成功

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 日本出版販売株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:平林 彰、略称:日販)が2014年10月より実施している文庫の売り伸ばし企画「傑作宣言プロモーション」において、実施後5か月で対象商品の売上が2.6倍と大きく伸長しました。3月をもって第1タームを終了し、4月から第2タームを迎えるにあたり、実績についてご報告します。

 「傑作宣言プロモーション」は、書店が講談社文庫の作家24人の候補から好きな作家を指名し、その代表作から本当に面白いと思う本を「傑作宣言」しプロモーションするという企画です(作家と作品の一覧はこちら)。各作家の「代表作」だけでなく、その次に読んでほしい「次の一冊」も同時に紹介し、展開するという点が本企画の大きな特徴であり、それによって「著者買い」を促し、購買につなげていくことを目指しています。
 また、もう一つの特徴として、書店員のレコメンド力、マーチャンダイジング力を最大限に生かせる、自由度の高い仕組みであることが挙げられます。作家を選べる自由度、展開方法の自由度があったため、書店ごとの独自性がより発揮され、読者が傑作に出会う機会の創出と、売上の伸長につながったと考えられます。

 まず、本企画対象商品48点の売上実績は、企画開始前と比較して2.6倍(※)に伸長しました。「代表作」「次の一冊」の売上伸長率をそれぞれ見てみると、「代表作」は2.7倍、「次の一冊」は2.3倍となりました。売上効果は「代表作」にとどまらず、「次の一冊」へもつなげることができたといえます。

 また、近年の人気作品だけでなく、ロングセラー作品の売上を再び大きく伸ばせたことも、本企画の成果でした。特に『十角館の殺人』(綾辻行人著)や『占星術殺人事件』(島田荘司著)といった20年以上前の作品が、対象作品の中で売上上位となり、往年の名作も展開次第ではまだまだ売れるということが示されました。

 4月からの第2タームでは、参加書店は対象作家の中から第1タームとは異なる作家を選んで、商品展開します。特に第2タームで注力したいのが、売り場の棚での展開方法です。従来の文庫の棚のように、背表紙をお客様側へ向けた「背挿し」で著者順に陳列するだけでなく、棚での面陳列をサポートする販売台や「読む順ナビゲートPOP」といった新たな販促物を投入し、棚での商品アピールを強化します。それにより、「代表作」から「次の一冊」につながった効果を、さらにその他の作品へ広げていくことを目指します。

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 日販は、今後も既刊の良作にスポットを当てた施策を継続・拡大し、「本当に面白い本に出会いたい」という読者のニーズに応えるマーチャンダイジングを目指してまいります。

※ テレビドラマ化による影響の大きい『ST』(今野敏著)と『流星ワゴン』(重松清著)を除いた実績

■本件に関するお問い合わせ
日本出版販売株式会社 経営戦略室経営企画グループ広報チーム 担当: 丸、正道寺
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