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「日販実用書ブックフェスタ2015」を開催

 日本出版販売株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:平林 彰、略称:日販)は、2月26~27日、「日販実用書ブックフェスタ2015 」を群馬県利根郡みなかみ町の「源泉湯の宿 松乃井」で開催し、書店、協賛出版社、日販関係者など、あわせて168名が参加した。協賛出版社は新たに3社加わり、29社となった。

 会場内には、出版社ごとの展示スペースを設け、参加書店と協賛出版社とが十分にコミュニケーションをとりながら商談ができる展示商談会を、2日間にわたり開催した。また、各協賛出版社が勧める「いちおしの1冊」に対して、参加書店が最も売りたい本を投票して決める「第2回実用書ブックフェスタ大賞」を実施した。投票の結果、大賞に選ばれた下記の4銘柄については、参加書店において4月から拡販に取り組むこととした。

 また、出版社が1年間を通して提案する季節ごとの銘柄について、書店が注文を行う送品施策「シーズン・ブック・チョイス」には144書店が参加し、売上冊数は前年比120%を超える19万9千冊に上った。売上上位銘柄には、昨年実施した「第1回実用書ブックフェスタ大賞」受賞銘柄がランクインするなど、本施策が参加書店に着実に浸透してきていることを示す結果となった。また、昨年実施された「第1回実用書ブックフェスタ大賞」受賞銘柄の販売コンクールやディスプレイコンクールの入賞書店の表彰が行われた。

 26日の展示商談会後に開催された懇親会では、参加書店を代表して高井 昌史 株式会社紀伊國屋書店代表取締役社長が挨拶に立った。高井社長は、出版業界が厳しい状況にある中、本施策の実用書店頭売上が前年を上回る数字を上げていることに触れ、「本日ここに来ている全国の優良書店の方々には、今後も実用書をどんどん売っていただきたい」と激励した。そして「今年は協賛出版社が新たに3社加わったとのことで、来年はさらに増えるのではないか。ぜひとも、より良い状態で来年の第50回を迎えたい」と述べた。

 続いて、協賛出版社を代表して乾杯の挨拶に立った池田 豊 株式会社池田書店代表取締役社長は、日販実用書ブックフェスタ(旧オートマチックセール)が始まった1964(昭和39)年に開通した東海道新幹線と、今年3月14日開通予定の北陸新幹線について、「スピードが上がって便利になった半面、ワゴンの車内販売がなくなりつつあることが残念だ。山形新幹線には、通常の約7倍の売上を上げる販売員がいて、その方はお客様の顔と目を見ながらワゴンを押し、お客様の動きに合わせて販売しているという。そうした対面販売の『阿吽(あうん)の呼吸』がなくなっていくのは寂しい限りだ」と述べた。そして「顔と顔を合わせて物のやりとりをし、話をするのはとても大切なことだ。この懇親会も『対面・対話懇親会』でいきたい」と述べて乾杯の音頭を取り、歓談に入った。

 懇親会の最後に挨拶に立った平林 彰 日販代表取締役社長は、来年の日販実用書ブックフェスタをさらに盛大な会にするために必要な要素として、「前年を上回る売上を上げること」「本会に参加していない書店よりも売上を上げること」「ネット書店よりも売上を上げること」、さらに「参加書店・協賛出版社の数を増やすこと」を挙げた。そして「書店の皆様には、この実用書ブックフェスタで得たことをお店に持ち帰り、明日から早速拡販に取り組んでほしい。来年もこの会を開催できるように、皆様のお力を借り、盛り上げていきたい」と述べ、会を締めくくった。

≪第2回実用書ブックフェスタ大賞≫ 受賞銘柄
〇『理科好きな子に育つふしぎのお話365』(誠文堂新光社)
〇『365日。小さなレシピと、日々のこと』(主婦と生活社)
〇『クックパッドのおいしい 厳選!野菜レシピ』(新星出版社)
〇『作りおきで毎日おいしい!NY(ニューヨーク)スタイルのジャーサラダレシピ』(世界文化社)

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